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父ディープインパクト、母メイショウベルーガのメイショウテンシャ

  • 2016年07月06日(水) 12時00分
カリーニョミノル(牝 栗東・北出成人 父クロフネ、母ダイワジェラート)
 フラワーC(GIII)5着馬エテルナミノル(父エンパイアメーカー)の半妹。母ダイワジェラートの子はこれまで3頭出走してすべて勝ち上がっている。本馬は「クロフネ×フジキセキ」という組み合わせ。父クロフネはDeputy Minister系で、Deputy Ministerとフジキセキは相性がよく、この組み合わせからカネヒキリ(ダートGIを7勝)、サウンドトゥルー(15年東京大賞典-GI、15年日本テレビ盃-JpnII)、ホワイトフーガ(15年JBCレディスクラシック-JpnIなど重賞3勝)、ミラクルレジェンド(13年エンプレス杯-JpnIIなど重賞8勝)、デグラーティア(08年小倉2歳S-GIII)、カラフルデイズ(11年関東オークス-JpnII)をはじめ多数の活躍馬が出ている。本馬はマルカバッケン(13年北海道スプリントC-JpnIII・2着)と4分の3同血でもあり期待できそう。芝・ダート兼用のマイラー。

クレスコブレイブ(牡 栗東・飯田雄三 父ゴールドアリュール、母ファニーストーリー)
 母ファニーストーリーはブリーダーズゴールドC(JpnII)と白山大賞典(JpnIII)を勝ったシビルウォーの半姉にあたり、その父Distorted Humorは11年の米リーディングサイアー。ダート向きの優れたポテンシャルを感じる。母にMr.Prospector、Sadler's Wells、Rivermanを抱えたゴールドアリュール産駒なのでクリソライト(13年ジャパンダートダービー-JpnI)によく似ている。Nureyev≒Sadler's Wells 3×3は底力十分。高いポテンシャルを感じさせる好配合馬だ。ダート1600〜1800mがベストで、全兄スマートボムシェルは現在準OPまで出世しており、いずれ重賞戦線に顔を出してくるだろう。本馬にも同様の期待が掛けられる。

スミトアンドチャー(牡 美浦・黒岩陽一 父リーチザクラウン、母スターデュエット)
 新種牡馬リーチザクラウンはスペシャルウィークの代表産駒の1頭で、現役時代に重度の引っ掛かり癖がありながらマイラーズ(GII)ときさらぎ賞(GIII)を制し、日本ダービー(GI)でも2着と健闘した素質馬。これまでJRAで4頭の産駒がデビューし、ニシノアップルパイが勝ち上がるなど[1-1-1-1]という好成績を挙げている。着順が人気を下回った馬は1頭もいない。さほどレベルが高いとはいえない繁殖牝馬からこの成績なので、将来的には種牡馬ランキングのトップ10以内に上昇してくる可能性もある。本馬はニシノマジック(父アサクサデンエン/1勝)の半弟で、この5月に行われたHBAトレーニングセールで2ハロン合計22秒12という好タイムを計時し、650万円(税抜)で落札された。タイムは全体の5番目に相当するもので、リーチザクラウン産駒という点が当時は手探りだったため価格が抑えられた面もあった。これまでにデビューした同産駒4頭よりも上のパフォーマンスが期待できる。

ミッキークルソラ(牝 美浦・菊沢隆徳 父ダイワメジャー、母クルソラ)
 クルミナル(父ディープインパクト/15年桜花賞-GI・2着、15年オークス-GI・3着)、ピオネロ(父ネオユニヴァース/14年京成杯-GIII・4着、13年札幌2歳S-GIII・4着)の4分の3妹で、ダ1400mで3勝を挙げたクローチェの全妹でもある。母クルソラは南米アルゼンチン産馬で、現役時代にエンリケアクバル大賞(亜G1・芝2000m)、コパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)などを制し、2005-06年の亜最優秀3歳牝馬に選出された。母の父Candy StripesはInvasor(米年度代表馬)、Leroidesanimaux(米芝牡馬チャンピオン)などの父として知られる。その父Blushing Groomは本馬の父ダイワメジャーと相性がよく、メジャーエンブレム(15年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI、16年NHKマイルC-GI)とコパノリチャード(14年高松宮記念-GIなど重賞4勝)の両GI馬を筆頭に多くの活躍馬を出している。全姉クローチェは芝よりもダートのほうが合っていたが、芝でも十分やれる血統だろう。マイル前後が合っている。

メイショウテンシャ(牡 栗東・池添兼雄 父ディープインパクト、母メイショウベルーガ)
 母メイショウベルーガは牡馬に伍して日経新春杯(GII)、京都大賞典(GII)を勝ち、エリザベス女王杯(GI)でも2着となった名牝。このとき敗れた相手はイギリスのスノーフェアリーだったので、日本馬では最先着だった。3代母Passamaquoddyは名馬ダンシングブレーヴの母の全妹にあたる。初子のメイショウジーター(父ダイワメジャー)は510kgを超える大型馬で鈍重なところが見られるが、本馬は父がディープインパクトに替わり、なおかつ配合的に優れているのでそのあたりが改善していることを期待したい。「ディープインパクト×フレンチデピュティ」は成功している組み合わせで、マカヒキ(16年日本ダービー-GI)とその全姉ウリウリ(15年CBC賞-GIII、14年京都牝馬S-GIII)、ショウナンパンドラ(15年ジャパンC-GI、14年秋華賞-GI)、カミノタサハラ(13年弥生賞-GII)など優秀な馬が次々と誕生している。それに加えて本馬はHalo≒Sir Ivor≒Drone 3・5×4を持つので、これが2代母の父Sadler's Wellsの鈍重さを抑えることができればおもしろい。芝向きの中距離タイプで大物感がある。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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