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気迫溢れる騎乗ぶり、そして今週

  • 2016年08月12日(金) 12時00分


「レースの幅が広がっている感じ」のケントオー

 暑い日が続き、熱中症となる方が増えている様子。お互い、こまめな水分補給を心がけなければなりませんね。

 今の時代は、体が水分を欲しがっていると気づいた状態では既に脱水を起こし始めており、遅いという認識がされていますが、私が学生の頃における運動中の水分摂取は、お腹が痛くなるとか、甘えている証とされNGでした。それによって中学生の頃、学年で1番運動神経が良かった男の子が、真夏の部活中に脱水症状をおこし、命を落としました。その時代、その時代に正しいとされていたことが実は大きな間違いということは非常に多く、今でも怖さを感じますし、まだまだそういったことはあるのかもしれませんね…。この時期になると亡くなった同級生のことを思い出しますし、物事を決めつけすぎてはいけないなぁ〜と思います。

 さて先週の競馬ですが、小倉記念での和田騎手の気迫溢れる内容にはシビレマシタ。

 ズブサ溢れるクランモンタナをスタート直後から果敢にプッシュし、終始気合いをつけながらの騎乗振り。これには担当者はもちろんのこと、和田騎手本人が嬉しかったことでしょう。競馬学校時代からドがつくほど真面目な和田君。その一生懸命さが、あの騎乗そのものにも感じられました。

 またその1つ前のレースを制したのが、同じく同期である柴田未崎騎手。未崎君と言うと、再度騎手免許を取得し、美浦から栗東へと拠点を移し再出発をしています。なかなか乗り鞍に辿りつくのが難しい現状の中、調教を手伝える厩舎を探し、1レースへと繋いでいます。そんな中、出会ったヒデノインペリアル。ゲート難の為、かなり気を使う面も多い中、2連勝。心底良かったなぁ〜と、嬉しくなりましたし、これをきっかけに1つでも多くの厩舎や馬との出会いがうまれるといいなぁ〜と願うばかりです。

 さぁ今週の新潟での重賞は関屋記念となります。混戦模様ですが、現時点で注目しているのは和田騎手騎乗のケントオー。以前は掛かるイメージでしたが、前走では進んでいかないのかな?と真逆な印象。担当の高橋厩務員も、「最近は普段の調教でも掛からなくなってきたし、だいぶ精神的にも大人になってきたみたい。今はレースの幅が広がっている感じですね」とのことでした。ただ1点、当日気にかけてほしいのは馬体重。今回、久々の輸送競馬となりますが、前回時が入れ込んだわりには当日の体重が減らなかったことから+10キロでの出走に。よって今回はあまり意識しすぎないで作っていくとのことですので、理想としては前走時の体重ぐらいであればOKです。是非ともチェックはお忘れなく。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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