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『子供たちの笑顔を見て、頑張らなきゃいけない理由が増えた』被災地支援イベントを終えて/藤岡佑介

  • 2016年08月17日(水) 18時01分
with 佑

▲8月8日に開催された熊本被災地支援イベント。今回は支援を思い立ったキッカケや、開催に至るまでの経緯と想いを佑介騎手本人が語ります


「被災地の子供たちに夏休みを満喫してもらいたい」―佑介騎手の思いから実現した熊本被災地支援イベント。先週は詳細レポートと、参加した高田潤騎手、藤岡康太騎手、浜中俊騎手、川須栄彦騎手、高倉稜騎手、鮫島克駿騎手のコメントをご紹介しました。後半の今週は、発案者である佑介騎手がイベントを企画したきっかけや目的、「ファンサービス」に対する思いを語ります。

子供たちのつらい時間を少しでも上書きすることができたら


 こんにちは、藤岡佑介です。いつも「with 佑」を応援していただき、ありがとうございます! 先週、ご報告した通り、8月8日に小倉競馬場にて、熊本地震の被災地支援イベントを開催しました。

 熊本で大きな地震が起きてから早4か月。震災直後は、たくさんの人が支援のために立ち上がりましたが、時間とともに、どうしてもその規模や支援を呼びかける声は小さくなってしまうものです。だから、僕たちジョッキーにできること、僕たちジョッキーにしかできないことは何かと考えたときに、内容とともに開催時期も考慮しました。

 僕らのイベントを通して、今一度、被害の大きさに思いを馳せ、少しでも多くの人がまた支援に動いてくれたら…。微力なのは重々承知ですが、今回のイベントを企画するにあたってはそんな思いもありました。

 内容は、夏休みということもあり、熊本県内の小学生たちを小倉競馬場に招待し、開放感のある空間で、乗馬やBBQを楽しんでもらうことに。子供たちは本当に明るく元気で、一日を通してたくさんの笑顔に触れることができましたが、イベントの前に被災地の現状を目の当たりにした僕としては、彼らが経験したであろうつらい時間を少しでも今日という楽しい時間で上書きすることができたら──そう願わずにはいられませんでした。

with 佑

▲イベント前には甚大な被害を受けた熊本県益城町を訪問。震災から4ヶ月経った今も回復には至っていない


 ストレスは目に見えないものですが、手付かずで残る被災地を見る限り、子供たちとて皆無であるはずがない。そもそも、周りの大人たちが“いつも通り”ではないことが、子供たちにとってストレスになっていたはずです。僕らとの時間や馬との触れ合いが、少しでも子供たちの心を癒せたとしたら本当に嬉しいですし、これからも自分たちにできることを続けていこうというモチベーションにもつながります。

 今回、自分主導でイベントを開催したのは初めてだったので最初は不安も大きかったのですが、いざ動き出したら、思っていた以上にたくさんの方が協力を申し出てくださいました。当日、参加できなかったジョッキーたちも、「何かできることはないか」と声を掛けてくれたり、本当に心強かったです。

 当日参加してくれたのは、潤さん、浜中、川須、高倉、克駿、康太の6人。暑いなか本当に大変だったと思いますが、この場を借りて、改めてありがとうございました。子供たちの笑顔を見て、頑張らなきゃいけない理由が増えたと思うので、今後もこういった活動を一緒に続けていけたらいいなと思っています。

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▲参加予定だった浜中騎手・藤岡康太騎手に加え、当日は高田潤騎手・川須騎手・高倉騎手・鮫島克駿騎手が飛び入りで参加!


「ファンサービス」という言葉がありますが、今回のイベントはもちろん、提供する側の僕らが得るものも本当に大きいんです。ジョッキーという職業に就けている喜びやありがたみを改めて感じたり、ファンのみなさんの応援をダイレクトに感じることで力をもらったり。後輩たちにも、そういう部分をもっともっと感じてほしいし、一緒に何かを成し遂げることで伝えていきたいですね。

 そういえば、編集部の方に聞いたのですが、今回のイベントを告知した際に、「大人向けのイベントも企画してほしい!」という声がたくさん届いたそうです。どういった企画がいいのかなど僕もまだ手探り状態なので、逆にファンのみなさんからアイデアをいただけたらうれしいです。

 競馬関係者との深〜い話をお届けするのはもちろん、今後はイベントレポートなどもどんどん上げていきたいと思っているので、今後とも「with 佑」をよろしくお願いします!

藤岡佑介
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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