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キングカメハメハ×ブエナビスタのコロナシオンが京都でデビュー!

  • 2016年10月10日(月) 18時00分


【栗東】
◆レッドオルガ(牝、父ディープインパクト、母エリモピクシー、栗東・藤原英昭厩舎)

 2011年スワンSを勝ったリディル(父アグネスタキオン)を筆頭に、クラレント(父ダンスインザダーク)、レッドアリオン(父アグネスタキオン)、サトノルパン(父ディープインパクト)といった兄たちはみな重賞を勝っている。そして、全姉レッドアヴァンセは今週の秋華賞出走を予定している。

 本馬は札幌競馬場でゲート試験に合格した後、一旦牧場に戻って、9月13日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩。坂路とCWを併用して順調に仕上げられており、10月5日はレースでも騎乗が予定されている武豊騎手が跨って、ファントムライトとの併せ馬。3コーナーから入場しての追い切りだったので、5F時計は68.9秒と遅いが、4F52.7〜3F38.7〜1F12.0秒とゴールに向かって徐々に加速するラップは優秀。オープン馬相手に追走して追いついたという点も評価できる。まずはデビュー予定の10月16日(日)京都芝1800mでどのような走りを見せてくれるか楽しみ。

◆コロナシオン(牡、父キングカメハメハ、母ブエナビスタ、栗東・池添学厩舎)

内がコロナシオン

 母は2011年ジャパンカップをはじめ、G1で6勝を挙げた女傑。現役時代の母はファンも多かった馬だけに、その初仔もnetkeiba.comのPOGダービーでも10月9日時点で指名馬ランキングで7位とデビュー前から人気を集めている。

 本馬は札幌競馬場でゲート試験に合格した後、一旦牧場に戻って、9月6日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩。9月29日はDPで3頭併せ、10月5日はCWで3頭併せと毎週のようにプレッシャーのかかる追い切りを消化しているが、特筆するほどの動きを見せているわけではない。10月5日もC.ルメール騎手が手綱を動かしても、伸びがひと息だっただけに、このあたりをどう評価するか。乗り込み本数は十分なだけに、実戦で変わるタイプという可能性もあるだろう。10月16日(日)京都芝1800mでデビューする予定となっている。

◆エヴェット(牝、父ステイゴールド、母アジアンミーティア、栗東・中竹和也厩舎)

 半兄は同厩舎で管理されており、2015年新潟大賞典を勝ったダコール(父ディープインパクト)。兄との比較について、中竹和也調教師に聞いてみると「牝馬ですし、父も違うこともあって、体型やタイプは違いますね」とのこと。

 10月5日の坂路ではヴィアデラモーレに追いつくことができず、かなり遅れてしまったが、9月29日のDPでは追走した併せ馬にきっちり先着。現状では軽い走りができる馬場が適当ではないだろうか。10月16日(日)新潟芝1400m(牝)を太宰啓介騎手でデビューする予定。

 なお、ヴィアデラモーレは10月15日(土)東京ダート1400mを福永祐一騎手でデビューする予定となっている。

◆ジェニシス(牡、父Mineshaft、母パレスルーマー、栗東・友道康夫厩舎)

 半兄に2013年ベルモントSを優勝したPalace Malice(父Curlin)がいる良血で、2015年セレクトセール1歳にて、8000万円(税抜)で落札されている。本馬については「函館競馬場に入厩して1週間でゲート試験合格。血統的背景からダートの大きいところを狙えるような馬。動きもしっかりしていて、走ってくる馬だと思います」と友道康夫調教師の期待も大きい。

 9月8日にノーザンファーム天栄から栗東へ入厩。9月29日にエトランドル、10月6日にドコフクカゼといった古馬と併せ馬をしても互角の動き。坂路でもやれば時計が出そうな動きを見せており、予定されている10月15日(土)京都ダート1800mでのパフォーマンスに注目したい。なお、鞍上は岩田康誠騎手が予定されている。

【美浦】
◆シーソルティキッス(牝、父キングカメハメハ、母ソルティビッド、美浦・奥村武厩舎)

 GI5勝の名牝アパパネの全妹。先週の10月6日には北村宏司騎手を背に坂路で追い切られ、4F51.5-37.5-24.8-12.6の好タイムをマークしている。古馬のウエスタンメルシーと併入しており、ひと追い毎に態勢が整ってきた。

「ちょっとテンションが高くなりやすいけど、そこに気をつけて進めてきました。420キロぐらいの小柄な牝馬でキビキビとしているし、すごく運動神経が良さそう。この血統だし、いいものを持っていることは確かだと思います」と奥村武調教師。10月16日(日)、東京の芝1400mを北村宏司騎手で予定している。

◆ストロボスコープ(牡、父Smart Strike、母Glimmering、美浦・藤沢和雄厩舎)

 藤沢和雄厩舎とダーレージャパンの初タッグとして注目の1頭。全姉に米GIIサンズポイントS2着のWave Theory、近親に仏英愛でGI3勝のOratorio、中京記念2着のセイントリファールがいる。坂路とコースを併用して入念に乗り込まれており、先週の10月6日には本場馬で芝の走りを確認。時計こそ目立たないが、古馬を追走して併入と動き自体は悪くない。

「まだ子供っぽさがあるけど、だいぶ良くなってきた。スマートストライクの子で母系にサドラーズウェルズ(母の父)の血が入っているし、血統的には面白い。距離には融通が利きそうな感じだし、稽古の動きを見る限り、芝の走りも悪くなさそう」と藤沢和雄調教師。10月16日(日)、東京の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。

◆ダノンイーグル(牡、父ダイワメジャー、母ココナッツパルム、美浦・久保田貴士厩舎)

 伯父にココナッツパンチ(弥生賞2着、目黒記念2着)、いとこにザラストロ(新潟2歳S1着)がいる。9月中旬から時計を出し始め、先週の10月6日にはウッドチップコースで長めから追い切られた。古馬との併せ馬でビシッと乗り込まれており、父譲りの力強さを感じさせる。

「しっかりとしているし、いいスピードがありそう」とのこと。10月15日(土)、東京の芝1600mを横山典弘騎手で予定している。

◆ネームユアポイズン(牡、父ハーツクライ、母リップスポイズン、美浦・国枝栄厩舎)

 母は独1000ギニーの勝ち馬。10月2日には秋華賞に出走予定のフロンテアクイーンと併せ、6日にも戸崎圭太を背にウッドチップコースで長めから追い切られた。ひと追い毎に時計を詰めており、仕上がりは順調だ。

「ひと追い毎に良くなってきたし、素軽くて切れそうな感じ。いいところがありそうだし、走ってくると思う」と国枝栄調教師。10月15日(土)、東京の芝1600mを予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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