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先行しての競り合いならピンクドッグウッド/エーデルワイス賞

  • 2016年10月12日(水) 18時00分


◆好位を無理なく追走できれば勝負になる

 冒頭からいきなりだが、なんとも予想が難しい。

 中央4頭のうちダートを経験しているのは1頭だけ。その1頭も、あまりレベルが高いとはいえない福島ダートの新馬戦を勝っただけという成績。デビューから2連勝ですずらん賞を制したリエノテソーロが実績断然だが、果たして門別のダートが合うのかどうか。

 一方の地方勢、というより他地区からの遠征がないので地元勢は、ここまでに行われた2歳牝馬の重賞はいずれも勝ち馬が異なり、勝ったり負けたり。さらに、ここまでの門別の牡牝混合の2歳重賞で牝馬は勝っていない。ひょっとして今年の北海道の2歳牝馬はあまりレベルが高くないのか?ということも考えられる。

 そして中心はピンクドッグウッド。前走のリリーCが後方からの追走で見せ場をつくれなかったが、2走前のフルールCでは先行して競り合ったときの強さを見せた。走りにややムラがあるタイプなのかもしれないが、好位を無理なく追走できれば勝負になると見る。

 ダートさえこなせばあっさりの場面があってもおかしくないのがリエノテソーロ。すずらん賞では直線3頭で競り合うところから、ゴール前一瞬の脚で抜け出した。ダートでもその脚を生かせるかどうか。アメリカ血統で父はブリーダーズCスプリントの勝ち馬だけに、血統的にはダートも距離も問題なさそうだが、果たして。

 ハタノオヌールはピンクドッグウッドとは逆に、フルールCでは逃げて失速したところ、リリーCでは控える競馬で結果を残した。展開次第ということはありそう。

 シェアハッピーはフルールCで5着だったが、リリーCではハタノオヌールと追い比べとなってアタマ差2着。能力的に差はない。

 中央勢で唯一ダートを経験しているアイルキャッチユーだが、新馬戦を勝っただけで、経験を積んでいるこのメンバーに入ってどこまでやれるか。

 内回り1600mのフローラルCを制したオーブスプリング、リリーC3着のアップトゥユーらも、その後の充実度合いや展開次第では十分に勝利を狙える位置にいる。

◎ピンクドッグウッド
◯リエノテソーロ
▲ハタノオヌール
△シェアハッピー
△アイルキャッチユー
△オーブスプリング
△アップトゥユー

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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