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傾向を覆せるか

  • 2016年11月01日(火) 12時00分


苦戦が目立つ前走新馬組

 今週はファンタジーSに期待のフランケル産駒、ミスエルテが登場する。

 新馬戦はまさに楽勝という感じで、しかも血統的に苦労するかと思った上がり偏重のレースを楽々とこなしてみせた。これは大物だ、と直感した方も多いことだろう。

 ファンタジーSでデータの傾向を崩すようなら、その大物ぶりはいよいよ本物ということになるかもしれない。傾向とは、新馬組の弱さである。

 過去10年のファンタジーSにおける前走新馬組は[0-1-0-19]。5番人気以内馬が10頭いてこの成績は物足りない。1番人気でもワイドサファイアとケイティーズジェムの2頭が馬券の対象から外れている。

 ファンタジーSは前走時点ですでにJRAの重賞を走っていた馬が強く、過去10年で[6-4-3-19]。を走っていた馬が強く、過去10年で[6-4-3-19]。今年は該当馬がブラックオニキスしかおらず、前々走までに重賞に出た馬もクインズサリナしかいない。その意味で新馬組も例年よりはやりやすいだろうし、登録時点で12頭しかいないので単純に好走しやすい面もある。ただそれでもこれだけ苦戦してきたグループから傾向を覆すことがあれば、やはり能力の証明ということになるだろう。

 ちなみに先述した[0-1-0-19]で唯一馬券に絡んだのはローブティサージュ。2戦目でいきなり好走ならば、やはりGIに近づくということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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