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パララサルーの全妹タンタグローリア

  • 2016年11月30日(水) 12時00分
コルヴァッチ(牡 栗東・藤原英昭 父ディープインパクト、母シェンク)
 全兄にガリバルディ(16年中京記念-GIII)、4分の3兄にマルカシェンク(父サンデーサイレンス/05年デイリー杯2歳S-GII、08年関屋記念-GIII)、4分の3姉にザレマ(父ダンスインザダーク/09年京成杯オータムH-GIII)がいる良血。母シェンクは現役時代、イタリアを拠点に走り、日本の桜花賞に相当するレジナエレナ賞(伊G2)を勝ったほか、フランスに遠征して仏1000ギニー(G1)でも4着と健闘した。母方はアメリカ血統で構成されているのでスピードを武器とし、兄と同じく1600〜1800mあたりで本領を発揮しそうだ。

ゴールドヘリテージ(牡 栗東・矢作芳人 父ステイゴールド、母アーヴェイ)
 母アーヴェイは英米日で15戦5勝、フラワーボウル招待S(米G1・芝10f)とラヴァラックS(英G3・芝9f)を勝った。前者にはアメリカ遠征中のレッドディザイアも出走しており、アタマ、3/4馬身差の3着となっている。日本ではすでにアンバーグリスキー(父ディープインパクト)、オープンユアアイズ(父ヴィクトワールピサ)と2頭の産駒がデビューしており、いずれも勝ち星を挙げている。ステイゴールドを父に持つ本馬は3番子。母方にデインヒルを持つ同産駒にはフェノーメノ、ナカヤマフェスタといった大物がいる。本馬はデインヒルのほかにもSadler's Wells、Ela-Mana-Mouといったスタミナ豊かな血を抱えているので、うまくハマれば芝中距離で大きな仕事をする可能性がある。

ザッツアマイン(牡 美浦・国枝栄 父ネオユニヴァース、母ザッハーマイン)
 4分の3兄マインシャッツ(父ゴールドアリュール)はダートの未勝利戦と500万下を連勝し、鳳雛S(OP・ダ1800m)でも5着となった。現在は休んでいるものの、復帰すれば将来的には重賞クラスでやれるだけのポテンシャルを秘めていると思われる。母ザッハーマインは現役時代、クイーン賞(Jpn3)2着、TCK女王盃(Jpn3)4着などの成績を残した。中央のミラクルレジェンドやラヴェリータには敵わなかったが、南関東のトップ牝馬として実力を示した。その父MineshaftはA.P.Indy産駒で、現役時代はジョッキークラブGC(米G1)などG1を勝ちまくって米年度代表馬に輝いた。本馬の父ネオユニヴァースは連対率ベースで見ると芝よりもダートのほうが上で、JRAでゴールスキー、グレンツェントと2頭のダート重賞勝ち馬を出している。本馬と同じく母方にA.P.IndyとMr.Prospectorを併せ持つネオユニヴァース産駒、というパターンからはタカオノボル(11年レパードS-GIII・2着)が出ている。ダート路線で大仕事を期待したい。

タンタグローリア(牝 栗東・藤原英昭 父ディープインパクト、母タンタスエルテ)
 パララサルー(12年紫苑S-OP、12年アネモネS-OP)の全妹、タンタアレグリア(父ゼンノロブロイ/15年青葉賞-GII・2着、16年阪神大賞典-GII・2着)の4分の3妹にあたる良血。母タンタスエルテは現役時代、南米チリのアルトゥーロリヨンペニャ賞(G1・芝1600m)など4つの芝重賞を勝った活躍馬で、「Stuka×Stagecraft」の組み合わせは、タンタスエルテのほかに09年のチリ年度代表馬Last Impactや、その全弟でチリダービー馬Amor de Pobreなど7頭のG1馬を生み出しているニックス。母方にCaerleonが入るディープインパクト産駒にはダノンシャーク、ジョワドヴィーヴル、サトノラーゼン、カミノタサハラ、トーセンレーヴ、ボレアス、キャンディバローズなどの重賞勝ち馬が出ている。全姉パララサルーはこれからというときに両前肢に腱鞘炎を発症して引退したので、その分の活躍も期待したい。

ファシル(牝 栗東・野中賢二 父ハーツクライ、母カストリア)
 母カストリアはアメリカで6戦未勝利。しかし、繁殖牝馬としては成功し、ハーツクライとの間にツルマルレオン(13年北九州記念-GIII)を、キンシャサノキセキとの間にシュウジ(15年小倉2歳S-GIII)を誕生させている。KingmamboとSilver Hawkを近い世代に持つパターンは、さほどポピュラーとはいえない組み合わせにもかかわらず活躍馬が目立ち、メイショウマンボ、トウカイトリック、ヤマカツエース、ミュゼエイリアン、レオパステル、カウアイレーンなどが出ている。このあたりがカストリアの優れた繁殖能力の鍵かもしれない。父ハーツクライは中長距離で良績を残している種牡馬だが、全兄ツルマルレオンは短距離で強かった。本馬もスピードタイプだろう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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