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キシュトーークU25 レギュラーメンバー 新年会2017・第3回【プレゼント】

  • 2017年01月25日(水) 18時00分
今回のテーマは「2016年 競馬重大ニュース」です!


今回のテーマは「2016年 競馬重大ニュース」です。久々の女性騎手誕生、調教師試験合格者、外国人騎手のことなど、レギュラーメンバーが印象に残った出来事を語っていただきました。
(取材・文/大薮喬介)


ジョッキーは手足が長いほうがいい?

――それでは、次のテーマです。「2016年競馬の重大ニュースといえば?」です。

高倉 ドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝利したこと?

優作 それは競馬じゃないやろ! やっぱり、藤田菜七子じゃない? 久々に女性騎手が誕生したことで、競馬以外のメディアも注目したしね。

川須 ただ、注目されすぎて大変そうですよね。

優作 みんなが期待しているぶんね。ただ、彼女は本当に頑張っていると思うよ。

キシュトーーク

優作「彼女は本当に頑張っていると思うよ」


恭介 意外だなぁ。優作も注目して観ているんだ。

優作 そりゃ、彼女が注目されることで競馬が盛り上がるし、それは俺たちにとっても良いことだからね。ただ、活躍していない時も取り上げられることがあるから、そこはちょっとかわいそうだなとは思う。

恭介 ジョッキーになりたいと思って、この世界に入ってきたんだから、それはある意味仕方がないんじゃないかな。人のことは言えないけど、あとは本人次第だよ。

高倉 (武)幸四郎さんが調教師試験に合格したことも重大ニュースですよね。

川須 田中博康先輩の合格も重大ニュースじゃない?

高倉 博康さんは栗東留学している頃から調教師に興味があったんだと思う。一度、部屋にお邪魔したら、すごく集中して勉強してた。

川須 真面目な人だし、開業したら活躍しそうだね。

優作 俺と話している時も先輩ぶらないんだから、本当に真面目だよな。

恭介 あと、重大ニュースといえば、減量騎手の期間が5年に延長されたこともそうじゃない?

川須 原田と長岡は、勝ち鞍が増えましたよね。

高倉 やっぱり減量があるのとないのとでは、乗り鞍が違いますよね。彼らはたった1年しか減量が復活しないけど、その1年があるのは本当に大きいと思う。

優作 俺も3年目に栗東に来てから乗り鞍が増えたんだけど、あの1年があったのは本当にデカかったよ。

――そういえば、昨年は短期免許で初来日した外国人ジョッキーが増えたのも重大ニュースのような気もしますが、いかがです?

優作 若い外国人騎手の来日が増えましたよね。若いのに異国に騎乗しにくるわけですから、すごく刺激になります。負けてられないなって。

恭介 シュミノーなんて、すごく上手いよな。

優作 ちょっとルメールタイプ?

恭介 全然違う(苦笑)。感覚で乗るタイプだよ。能力のある馬に乗っていることが多いから、隙間ができたら迷わずに内を突っ込んでくる。

川須 確かにそうですね。あっ、シュミノーといえば、来日一発目のレースがダートだったんですけど、ダート板(ゴーグルの上につける砂よけ)をしてなかったんですよ。ゲートの中で僕が気づいて、身振り手振りで「ダート板は?」って聞いたんだけど、そのままスタートしちゃって。あとで通訳の人に聞いたら、用意はしていたけどつけるのを忘れていたんですって。「めっちゃ痛かった」って言っていました(笑)。

――シュミノー騎手の母国フランスは純粋なダートレースがないので、ダート板を忘れても不思議ではないですよね(苦笑)。来日する短期免許の騎手はみんな上手いんですか?

川須 各国のトップジョッキーですから、下手な人はいませんよ。

優作 だよな。ただ、参考になるかというとそうでもないんだよなぁ。いろいろなタイプがいるけど、シュタルケ騎手なんて手足が長いし、外国人の乗り方は身体が根本的に違うから真似できない。

恭介 そう? 俺はイギリスを中心に騎乗してるフランシス・ベリー騎手を結構参考にしているけどな。

――日本人の体型に近い外国人騎手はいないんですか?

川須 アッゼニ?

優作 ああ。真面目だし、いつでも一生懸命だから性格も日本人っぽいよな(笑)。

川須 それに日本のルールをちゃんと守って乗っていますよね。ただ飛びぬけて上手いかっていうと、そうは思わないんですよね…。馬乗りが上手いっていう判断は、“馬を御せる”、“馬を動かせる”、“レース運びが上手い”の3つです。もちろん、外国人騎手はこの3つの平均値が高いわけですが、わかりやすくA〜D評価でいうと、「A」評価はたくさんいるけど、「S」評価はめったにいないみたいな。

優作 そういう評価の仕方なら、ムーア、クリストフ(ルメール)、モレイラは間違いなく「S」評価だね。

恭介 「S」評価がつくような外国人騎手は総じて日本の乗り方を知っている人が多いよ。いかにルールの違う国で順応できるかも重要なんだと思う。

川須 僕たちもそうですけど、結局は結果がすべてですよね。馬乗りが上手い下手の前に、勝ち続けることが大事な気がします。

キシュトーーク

川須「馬乗りが上手い下手の前に、勝ち続けることが大事な気がします」


――騎手としてはやっぱり手足が長いほうがいいんですかね?

恭介 損ではないと思います。ヨーロッパの騎手で手足が短い人はいないですから。

川須 足が短いほうがいいって言いますけど、そんなことないですよね? 身体的な負担は別として、足が短すぎると馬を動かそうと思う時に(動作が)伝わらない場合もありますし。僕は手足が長いほうがいいと思いますよ。

優作 大は小をかねるって言うからね。(騎手に向いているのは)手足が長いか、身体がコンパクトかのどっちかだと思うな。

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