▲有力馬の乗り替わりが相次ぐ今年のフェブラリーS、“代打の神様”永島太郎騎手を直撃取材
混戦模様のフェブラリーS。有力馬の乗り替わりが相次いだ。騎手が替わってレース展開が変わることもあれば、馬の新味が引き出されることもあるだろう。乗り替わりはレース全体にどのように作用するのだろうか。地方・兵庫(園田・姫路)に「代打の神様」と呼ばれた騎手がいる。永島太郎騎手(43)。初騎乗の馬で重賞制覇を度々成し遂げた。一発勝負をキメるためどんな準備をし、作戦を立てていたのだろうか。(取材・文・写真:大恵陽子)
騎乗依頼がくる前から馬を観察
今年のフェブラリーSで前走から騎手が替わる馬は以下の通り。
昨年の最優秀ダートホース・サウンドトゥルーは大野拓弥騎手の騎乗停止により柴田善臣騎手に。
カフジテイクは福永祐一騎手負傷により再び津村明秀騎手に。
昨年の覇者・モーニンはライアン・ムーア騎手が初騎乗。
2014、15年連覇のコパノリッキーは5戦ぶりに武豊騎手に戻り、ケイティブレイブは幸英明騎手に替わる。
また、デニムアンドルビーは約3年ぶりに内田博幸騎手、ブライトラインは3戦ぶりに石橋脩騎手にそれぞれ替わる。
園田・姫路の永島太郎騎手はこの5年ほどでホクセツサンデー、ダイナミックグロウ、ハルイチバンで初騎乗ながら重賞制覇を遂げた。いずれも調教には乗らず、レースが初コンタクトだったという。しかし騎乗依頼がくる前から、どうすれば勝利に近づける馬なのかを近くで見て考えていた。