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【特別対談】亀谷敬正×馬場虎太郎「フェブラリーSを血統×馬場で斬る!」

  • 2017年02月17日(金) 19時00分


◆「独自の馬場判定」を設定してプラス収支を実現

編集部 今回は亀谷さんが『ウマイ馬券』の「予想家総選挙」で1位となったことを記念して、亀谷さんと、通算回収率1位(サービス開始時〜対談時)、月間回収率1位の獲得回数最多(TOP画面での表示回数)の馬場虎太郎さんとで、フェブラリーSの展望対談を行いたいと思います。いわば「ナンバーワン対談」ですね。おふたりとも、よろしくお願いいたします。

亀谷敬正 実力1位と人気1位の対談ですか。ご支持いただくのは光栄だけど、実力がほしい(苦笑)。

馬場虎太郎 私は回収率が実力だとは思ってません。それをよくわかっているのは読者の皆さんだと思います。回収率1位だけで実力1位なんて言われるのが恥ずかしいぐらいです。

亀谷 色んな皆さんの予想を見ているけれど、虎太郎さんの実力はやっぱりトップレベルだと思う。今日は色々教えてください。虎太郎さんは、主に馬場の分析を重視した予想方法ですが、ご存じない読者もいるので、簡単に理論の概要をお聞きします。虎太郎さんの予想は「JRAの馬場発表を無視する」これが、勝つための基本事項のひとつですよね?

馬場 はい。単行本『競馬研究所』にも書きましたが、JRAの馬場発表の基準は曖昧です。だから独自の馬場状態を、全レース記録すれば「真の馬場適性」を分析することができます。

亀谷 虎太郎さんは「軽い」「やや軽い」「標準」「やや重い」「重い」の5段階で馬場を判定しているんですよね?

馬場 たとえば、ジェンティルドンナは私の「馬場判定」で戦歴を分析した場合、良馬場では超G1級の馬。ただし、それ以外の重い馬場ではG2でも敗れる能力適性の馬と判定しています。

亀谷 ボクは血統と馬場適性を重視した予想をしますが、ディープは軽い芝が得意な馬が多いんです。そして重い芝が苦手な馬も多い。実際、今の京都は重い芝でディープ産駒が負けまくっている。京都記念も重い芝ならマカヒキは危ないんじゃないかと思ってるんですが(対談は京都記念の週)。

馬場 たしかにマカヒキも重い芝よりも軽い芝向きの馬ですね。おそらく今年の京都記念も軽い馬場にはならないと思いますよ(馬場虎太郎の馬場判定では「やや重い」)。

亀谷 ところで、芝のレースだけでじゃなく、ダートのレースも、軽い〜重いの5段階で評価するんですよね?

馬場 もちろんです。

亀谷 JRAの発表の場合、ダートの良ってパサパサで重い馬場が多くて、逆にやや重とかだと軽いダートになります。虎太郎さんの馬場判定の場合、ダートで良の場合は重い馬場になることも多いわけですか?

馬場 ダートで良の場合は軽いダートと判定することは少ないですね。標準も多いですが。逆に水分の含んだダートは、やはり軽いと判定することが多いです。

亀谷 超初心者の方は「ダートは“重馬場”の方が軽い馬場」というのも知らないですからね。JRAの馬場発表よりも馬場さんの発表の方が親切かもしれない(笑)。今後、サイトで馬場さんの独自馬場を毎週発表する予定らしいので、ぜひチェックしましょう。

◆枠のトラックバイアスも馬場の影響で変わる

亀谷 馬場さんはトラックバイアスによって発生する「枠の有利不利」も重視するんですよね?

馬場 はい。馬場によって脚質も偏りが出るケースも多いので、同時に脚質のバイアスも重視します。

亀谷 ダートも枠の有利不利は出やすいですか? 以前地方の予想士さんとの対談でも、地方のダートは枠の有利不利が出やすいと聞きましたが。

馬場 枠の有利不利は出ますね。たとえばフェブラリーSは、標準の馬場なら「外枠有利」です。ただし、2013年、16年のような高速馬場の場合「内有利」となります。

亀谷 そういえば、昨年の武蔵野Sでタガノトネールがレコードを更新した日の馬場も内有利でしたか?

馬場 そうですね。

亀谷 あの日の馬場はスピードに勝る米国血統を買いまくって儲けたからよく覚えてますよ。ただし、年間トータルの東京ダート1600mの枠別データを見ると外枠有利が多い。これは、当然「標準馬場」のレース回数が圧倒的に多いからですよね?

馬場 ご指摘どおりです。年間トータルの成績というのは「標準馬場」の成績と関連性が深いんです。標準馬場のレース数が多いのですから。

亀谷 今年はどうですかね?

馬場 週末に雨が降らない限りは「標準馬場」で「外有利」となるのではないでしょうか。


◆中央の馬場適性とリンクしない地方の成績は無視

亀谷 フェブラリーSの馬場適性はどう考えてますか?

馬場 地方交流重賞に出ている馬も多いのですが、中央のダートG1は「中央のダートG1だけ」を対象として重視するのが正解のようです。それだけで馬券が当たりますから。

亀谷 なるほど。

馬場 前年末のダート1800mのG1(現チャンピオンズC。以前はJCダート)を中団より前で競馬していた馬を買うだけで馬券は当たります。

亀谷 先行していた馬を買うのはなぜですか?

馬場 東京ダート1600mは前走1800mの場合、先行していたほうが流れに乗りやすいからです。特に1800mを差し有利の展開で先行していた馬、「外有利」で内枠だった馬の巻き返しには要注目です。2014年16番人気で勝ったコパノリッキーは、前走でダート1800mのトラックバイアス「超外」を内枠で凡走し、人気落ちしていた馬でした。

亀谷 では、2016年のチャンピオンズCはどうでしたか?

馬場 ペースが速かったこともあって、圧倒的に差し有利な状況でした。逆に、外枠から流れに乗せようとした馬は不利でしたね。つまりアスカノロマン、ゴールドドリーム、コパノリッキー、ブライトライン、モーニンは先行、または外から追い上げていく競馬をしたので、厳しい状況でした。これらの馬はフェブラリーSで巻き返しがありそうです。

亀谷 虎太郎さんも「地方の成績は関連性が薄い」って指摘してるのはなるほど、と思いますよ。このレースは4、5歳の上位人気が圧倒的に強いレース。昨年は該当馬3頭で1、2着。一昨年も該当馬3頭。そして1〜3着を独占。地方の交流重賞は高齢馬が出走しやすい構造ですからね。で、そこで賞金を稼いだ馬がフェブラリーSの出走枠を埋めちゃうんでいわゆる「若い中央巧者」が出づらい構造になっている。モーニン、ノンコノユメは昨年1、2着で今年は5歳。ゴールドドリームは、連対馬を最も出している当レースの勝ち馬ゴールドアリュール産駒で4歳。傾向的にはこの3頭です。

編集部 ありがとうございます。展望はそのあたりにしておいていただいて、結論は『ウマい馬券』をお楽しみに、ということにしていただければと思います。とくに亀谷さんは総選挙1位の恩返し企画で、フェブラリーSを0ポイントで公開するということですから、たくさんの方に見ていただければ幸いです!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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