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中央卒業生のパーティードレス、ブルーチッパー、カリスマサンスカイについて

  • 2017年04月17日(月) 18時00分


パーティードレスが南関東に仲間入り


 先日、牝馬のダートグレードレース・マリーンC(船橋・1600m)が行われ、蛯名正義騎手が手綱を取ったホワイトフーガ(美浦・高木登厩舎)の圧勝に終わりました。道中行きたがり、メンバー中一番重い58キロを背負いながらも、何のその。2年連続JBCレディスクラシックを制している女王の強さをまざまざと見せつけられました。

 大井の荒山勝徳厩舎<小林分場>に所属しているララベルが2着、リンダリンダは3着。食い下がって頑張っていたのですが……。

 3頭とも今年の最大目標はJBCレディスクラシック(大井・1800m)。南関に関わる者にとっては、その大一番で南関勢の笑顔を見せて欲しいと願わずにはいられません。

 そんな頼もしい牝馬たちが所属している荒山厩舎に、またまた楽しみな牝馬が仲間入りをしました。栗東の松永幹夫厩舎の一員だったパーティードレスです。

父はデュランダル、母がグロンシャールの6歳牝馬。とても美人さんです


 中央時代は1200mから1400mの距離で5勝を挙げた実績馬。4月1日のコーラルS(阪神・ダート1400m)では、浜中俊騎手を背に勝ち馬から0.4秒差の5着に入ったばかり。

 それから数日後には小林分場にやって来て、地方競馬の登録検査を受け、これからレースの申し込みをしていくとのことでした。南関東ではA2クラスに格付けされるので、重賞やオープンレースへ出走していくことになります。

 私が荒山調教師にお話しを伺った段階ではローテーションについていろいろ模索中だったので、具体的に決まりましたら南関競馬ブログ南関魂でご紹介したいと思っています。マイルくらいまで持つようであれば選択肢の幅が広がっていきますよね。

「6歳ですが馬は若々しいですし、持っている雰囲気はありますよね。中央から来た馬はまず使ってみないことにはわからないですが、地方の馬場をこなしてさえくれれば、ダートグレードレースを取れる可能性のある馬だと思って楽しみにしています」(荒山調教師)

馬房の下からヒョッコリお顔を覗かせていたパーティードレス


ブルーチッパー引退、繁殖入り


 そんな荒山厩舎に所属してダートグレードレースをにぎわせていたブルーチッパー(中央時代は栗東の藤岡健一厩舎)は、一足早く現役生活を引退して繁殖生活に入りました。生まれ故郷の下河辺牧場さんで第二の生活をスタートさせています。

 牡馬にも負けないスピードで、自分の形に持ち込むと、とてつもない根性を発揮してきた姿は強烈な印象を残しました。南関東では3つのタイトルを取りましたが、ダートグレードレースはあと一歩。その夢は、産駒たちに託していきたいです。

東京シンデレラマイルを制した時の肩掛け姿


カリスマサンスカイ、東京スプリントに出走!


 栗東の崎山博樹厩舎に所属し、1200mから1300mで5勝を挙げたカリスマサンスカイ(大井・澤佳宏厩舎)。今年に入ってから南関東の一員となり、初戦は途上だったことから大敗していますが、前走のフジノウェーブ記念(大井・1400m)はかなりハードに攻めてきたそうで、優勝したケイアイレオーネから0.7秒差の5着に入りました。

 ちなみに、南関所属馬は9歳いっぱいまでしか走れませんが、A1馬に限っては1年のうちに1度でも5着までに入れば、何歳まででも走れます。カリスマサンスカイはそれをクリアしているので、来年10歳でも南関東の仲間として走ることができる権利をすでにつかみました。

 4月19日に行われる東京スプリント(大井・1200m)にスタンバイ(鞍上は高知の赤岡修次騎手)。陣営のお話しでは、ここに向けてもかなりハードに攻めてきて、更なる上積みも期待できるそうです。今の状態で古巣中央勢とどのくらいやれるのかワクワクしてきます!

フジノウェーブ記念5着時のカリスマサンスカイ。鞍上は高知の赤岡修次騎手


 次回は5月1日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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