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天皇賞春はなにより枠順重視で

  • 2017年04月25日(火) 12時00分


◆派手な穴はたいてい内枠から

 天皇賞春は、もう枠順メインで予想していいレースだろう。

 年に一度しか使用されないコースなのでデータがなかなか蓄積されないが、過去20年のうち16頭立て以上で行われた14回の枠番別成績がこちら。

枠番 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
1枠 5- 1- 2-20/28 17.9% 28.6% 828 260
2枠 1- 2- 2-23/28 3.6% 17.9% 13 182
3枠 3- 0- 1-24/28 10.7% 14.3% 291 140
4枠 2- 1- 2-23/28 7.1% 17.9% 45 45
5枠 1- 0- 0-27/28 3.6% 3.6% 125 31
6枠 2- 2- 4-20/28 7.1% 28.6% 78 76
7枠 0- 3- 3-32/38 0.0% 15.8% 0 85
8枠 0- 5- 0-35/40 0.0% 12.5% 0 100

 派手な穴はたいてい内枠から出ており、外枠からの穴といえば07年11番人気2着エリモエクスパイアなど古い層に限られる。さらに7,8枠からは勝ち馬が出ていない。

 最近のレースを見ると、こういった数字以上に内枠有利、さらに先行有利の傾向が感じ取れる。昨年の天皇賞春などは後ろから外を回った馬には全くチャンスがない状況で、内から前へ行ったキタサンブラックとカレンミロティックの1,2着となった。

 今週はサトノダイヤモンドとキタサンブラックが人気を二分するだろうが、キタサンが内枠、サトノが外枠ということになると、イメージ以上にキタサン有利なのではないだろうか。逆にサトノダイヤモンドは内枠を引いても前半から出していくというイメージは湧かない。外を回すジョッキーでもないし京都外回りだからいずれはコースが空くはずだが、そのときに内枠先行馬が遥か前に行ってしまっている可能性もある。

 そう考えると、サトノダイヤモンド内枠、キタサンブラック外枠となったときには、相当な波乱の目まで出てくるのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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