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買い目はシンプルに組み立てる必要がある宝塚記念

  • 2017年06月23日(金) 18時00分


◆自分でペースを作れば勝ちきれるのではないだろうか

 キタサンブラックの一本かぶりになりそうな今年の宝塚記念。同馬の位置づけをどうするかという問題に加え、頭数も11頭と少なめ。いずれにしても買い目はシンプルに組み立てる必要があるだろう。

 そのキタサンブラックは久々の外枠を引いたが、このレースは2ケタ馬番のほうが勝ち切っている傾向にある。コース形態からは極端なバイアスは感じられず、外枠が有利と言えるかどうかは微妙。ただ、外枠がマイナスにならないことは確かだろう。

 昨年は馬場状態に加え、相手関係などすべてが今年よりも厳しかった。今年自分でペースを作れば勝ちきれるのではないだろうか。

 展開的に注文をつけるとしたらゴールドアクターあたりだろうか。ただハナへ行くタイプではないのに加え、ゴールドアクターの得意なラップはおそらくキタサンブラックも得意。そう考えるとこの馬が打倒キタサンの役割を担うとは考えにくい。近況の悪さもさすがに気になる。

 ある程度位置が取れるということではサトノクラウンもキタサンブラックをマークする形になるかもしれない。突き抜けた強さを感じる馬ではないが、来るときと来ないときのギャップが激しい馬で、良いケースに当たれば勝ち負け級の好走も期待できる。軸にはしづらいが、配当次第でヒモとしては重視したい馬だ。

 シュヴァルグランは脚質に自在性もあるし、以前よりは乗りやすくなっている印象。ここまでの成績を見るとアタマ付けで勝負はできないが、キタサンブラックの2,3着になる可能性はかなり高いと見る。

 シャケトラは天皇賞春で内枠を生かせなかったが、特殊な距離・条件のレースだけにノーカウントにしてしまうこともできる。最近の天皇賞春→宝塚記念は前走着順よりも前走人気のほうが参考になる面があり、そういう意味ではこの馬は買いパターンだ。

 ミッキークイーンは前走で人気を裏切り、かつ牡馬相手に好走が無いということで常識的には買いづらいパターン。ただ最近の宝塚記念は牝馬の人気薄激走が目立つ。あまり上位人気になるようだとつまらないが、配当次第ではヒモ穴として評価したい。

 ぎりぎり3着の可能性があるということだと、あとはミッキーロケットあたりか。まだGIでは足りないのかもしれないが、内枠からうまく立ち回れば3着の可能性はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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