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唯一の3歳ハンデ重賞

  • 2017年06月27日(火) 12時00分


◆トップハンデでも最低ハンデでもない馬を狙う

 ラジオNIKKEI賞はJRAで唯一の3歳限定ハンデ重賞。そうなるとやはり気になるのはハンデ別の成績である。ハンデ戦として既に11回行われ、ある程度データも蓄積してきた。

 まずは重い側だが、トップハンデ馬の成績は[1-1-0-13]。アンビシャスが15年に優勝したが、他の1番人気馬2頭が馬券外に飛び、7頭の2〜4番人気馬が同様に4着以下となっている。

 額面上のトップハンデではなく牝馬に+2キロして調整すると07年イクスキューズの3着が加わるが、それにしても買いたいグループではない。

 逆にいちばん軽いほう(牝馬を+2キロして調整)は、07年にロックドゥカンブが勝っているが、これは南半球産馬。12年オペラダンシングの16番人気3着があるがほぼそれ一発で、あとは人気にもならず好走もせず、という感じだ。

 この両極端を除いた場合、前走500万組[2-2-3-31]、1000万組[3-1-0-18]、前走オープン組[4-7-6-53]のどちらかで、トップハンデでも最低ハンデでもない馬を狙うことになる。

 500万組は1〜2番人気で勝ってくることが条件で、前走3番人気以下だった馬は[0-0-0-14]。理想は前走1〜2番人気かつ斤量据え置きで、斤量減組よりも好成績。

 1000万組は馬券に絡んだ4頭が5,8,8,14番人気なので狙う価値がある。こちらも斤量減のメリットは無い……というか、見込まれてハンデをつけられた馬のほうがやや良い。

 オープン組は重賞であれなんであれ2ケタ着順だった馬はやや苦しい。穴になりやすいのは前走6〜9着のほどよい負け方で斤量減。もっともオープン組はほぼ全頭斤量減なので、前走6〜9着のほうだけを意識すればよい。

 今回、500万組で前走1〜2番人気はセダブリランテスだけ(前走から2キロ減)。1000万組はクリアザトラックが江ノ島特別を勝ってきている。オープン6〜9着はライジングリーズンがいるがこれは牝馬55キロなので57キロのサトノクロニクルと並ぶ実質トップハンデ。となると、馬券のポイントになりそうなのはセダブリランテスとクリアザトラックということになりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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