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【佐藤哲三×藤岡佑介】第3回『力がちょっと足りないな…という馬でも勝負になる法則』

  • 2017年07月12日(水) 18時01分
with 佑

▲ならではの技を駆使して多くの馬を勝利に導いた佐藤哲三さん、その騎乗論とは


元ジョッキー・佐藤哲三さんとの対談、3回目の今回は『騎乗論』がテーマ。騎乗スタイルは各々が日々進化を模索しているところで、今の佑介騎手は「前に行く競馬」を意識していると言います。その変化はもちろん哲三さんも気づいているところ。さらには「馬の体も昔とは違う」と哲三さん。「肩甲骨」「ほふく前進」「背中を制圧」「1完歩で5cm」…哲三語録から導き出される究極の騎乗論とは!? (取材・構成:不破由妃子)

※撮影協力:京都センチュリーホテル 「京料理 嵐亭」


(前回のつづき)

アーネストリーのような競馬ができるために必要なこと


佑介 哲三さんの騎乗論について、もっと突っ込んだお話をしていきたいと思っているんですけど、アーネストリーのような競馬ができるようになると、引き出しが増えますよね?

哲三 そうやね。行く設定と行かない設定って、そもそも行ける馬じゃないとできない。前に行ける馬は、競馬のパターンが3つ、4つと広がっていくから。だから、それが可能な馬を見つけて作っていきながら、自分もスピードを殺さない騎乗を模索していくというか。

with 佑

▲2011年の宝塚記念(写真)を含む重賞5勝を挙げたアーネストリーと哲三さんのコンビ (C)netkeiba


佑介 正直、自分が今までやってこなかったタイプで、むしろ苦手意識があったくらいなんですが、ここにきて感じているのは、自分のような乗り方で動かそうと思うと、逆にそういう馬のほうが動かしやすいのかなと。

哲三 うん、そう思うよ。実際、場面場面で、損得の得を取る乗り方をするようになってきていると思うし。日経賞のミライヘノツバサ(7番人気2着)も、負けはしたけど、そういうイメージで乗ったんじゃないかなって。少し前までは、あえてポジションを下げたところで形を作っていたけど、最近はそれがなくなってきたよね。

佑介 それは意識的に変えてます。今思えばですが、デビューして数年は、たとえば僕が100%の力を引き出す騎乗をしたとしても、本当は150%くらいの許容量がある、それくらい良い馬に乗っていたんですよね(苦笑)。

哲三 後でも前でも、形を作ろうとかあんまり考えてなかったよな。でも、そんな佑介に俺は普通に負けてたからね(苦笑)。「くそ! 腹立つな」と思っていたけど、気付いたら、いつも下がっていってくれるようになって、ああ、ありがたいと思ってた(笑)。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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