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凄いスピードを強化するインリアリティの血

  • 2017年09月01日(金) 19時00分


◆芝短距離では期待値が高く注目すべき系統

 先週の芝1200mはインリアリティ系が大爆発。土曜新潟12R芝1200mは13人気ワイナルダムが単勝4250円で優勝。父はインリアリティ系。同じく日曜札幌10レースもインリアリティ系のパラダイスガーデンが単勝700円で優勝。

 なお、ワイナルダムもパラダイスガーデンもサイト「ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト」で優秀血統(血マーク)に表示された馬。優秀血統(血マーク)は機械的に表示される仕様。

 つまり、父インリアリティ系は、先週だけではなく、ずっと芝短距離では期待値が高い注目すべき血ということ。なお、新潟最終のワイナルダムは勝負レースに指定して本命にも推奨したように、インリアリティ系を重視する者にとっては格好の馬でした。

 父インリアリティ系の日本の代表産駒といえばカルストンライトオ。現在も新潟芝1000mのレコードホルダー。

 日本の芝1000mのレコードを記録した系統はサンデーサイレンス系でもノーザンダンサー系でもなく、インリアリティ系。「スピード」を強化する血として注目すべき系統ではないでしょうか。

 実際、注目しているからこそ、芝短距離での推奨血統に上げていますし、父インリアリティ系は2014年以降の芝1200m以下で単勝をベタ買いしてもプラス収支です。いや、もっと長いスパンで見てもプラス収支です。「血統は少ないサンプルでも傾向が出る。将来的に期待値の高い血統がわかる」とは幾度となく書いていますが、インリアリティ系(マッチェム系)の少数精鋭のハイパフォーマンスなどは、まさに少ないサンプルで結果を出し続ける典型例のようなもの。

 なお、インリアリティの血は父としてはマイナーですが、ロードカナロア、フジキセキの母系にも入っています。また、高速持続力ダートに強いエンパイアメーカーはインリアリティの4×3。その父アンブライドルドも、インリアリティの血を持つことになります。

 小倉2歳Sに出走予定のモズスーパーフレアは母系(母母父系)にインリアリティ系のヴァリッドアピール。

 ヴァリッドアピールといえば、ダートで34秒1の末脚を記録したことのあるブロードアピールの母父。そのブロードアピールを祖母に持つワグネリアンが新馬戦で32.6秒の上がりを記録したのは最近のこと。

 ただ、例年の小倉2歳Sは、米国のスピード血統馬が止まり、欧州のスタミナの血が走ってしまうんですけれど。

 昨年10人気で2着のダイイチターミナルの父はコンデュイット。3年前に15人気で優勝したオーミアリスは父がホワイトマズル。どちらも父は欧州型。

 例年の傾向ですと欧州血統とスプリント血統の組み合わせが走るレース。ヴァイザーやペイシャルアスに合うレースです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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