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京成杯AH優勝馬の前走レース

  • 2017年09月05日(火) 12時00分


◆意外なところからの優勝馬を狙いたくなる

 これはデータ予想と呼べるものなのか、それとも単なるエピソードの紹介なのか分からないが、今回は京成杯AHの前走レース別成績に触れてみたい。

 京成杯AHに向かうメインルートといえば、やはり関屋記念。サマーマイルシリーズもできたし、出走馬の約3分の1(過去10年では152頭中50頭)が前走関屋記念組である。しかし、この関屋記念組は過去10年で[1-4-5-40]。優勝馬を1頭しか出していない。

 では他にもっと優勝馬を出している臨戦過程があるのかというと、実は無いのである。関屋記念の過去10年は優勝馬がすべてバラバラだ。ダービー、安田記念といったGIから長岡S、新潟日報賞という準オープンまで、10のレースから勝ち馬が出ている。

 10年の間にレース名や前走レースの施行条件が変わっているものの、レース格・距離・斤量条件(ハンデ戦か否か)・実施週のすべてが同じでレース名だけ違うというケースは含まれていない。いちばん近いケースでも前述の長岡Sと新潟日報賞(ともに新潟芝1400mの準オープン・ハンデ戦)で、これは実施週が1週ズレている。

 もっと古くまで対象を広げるとどうか。これは13年前まで広げる必要があり、04年の京成杯AH勝ち馬マイネルモルゲンと08年のキストゥヘヴンがともに前走安田記念ということになる。意外にも関屋記念組ではなかった。

 こうなると、今年も「意外なところからの優勝馬」を狙いたくなる。過去10年優勝馬を出しているのは、既に名前を挙げた5レースに加え、七夕賞、クイーンS、朱鷺S(2012年)、東風S、夏至S。

 今回の登録馬中、出ていないところでは中京記念、ダービー卿CT、毎日王冠、NHKマイルCなどがある。「出ていないレース縛り」で考えてみると、新鮮な予想ができるかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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