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長男とのエピソードに反響続々…仲良し親子の秘訣は“ズルさ”!?

  • 2017年09月12日(火) 18時00分
小牧太

今回は加矢太くんに関する質問と、ご家族にまつわるエピソードを語ってくれました!


先週の木曜日(9月7日)、ついに50歳の誕生日を迎えた小牧騎手。かねてより「夢は50歳まで現役を続けること」と公言し、見事にその夢を実現させました。誕生日レポートは次回にお届けするとして、今回はユーザーからの質問&リクエストを。以前、紹介したご長男・加矢太くんのコメントに対する感想を求められた小牧騎手、父親としての率直な思いを語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)


子育てらしい子育てはしてこなかったけど…


──8月15日の『太論』で、乗馬クラブでの修行の日々を取り上げた際、ご長男の加矢太さんのコメントも掲載しましたが、それについてメッセージや質問がたくさん届きました。

小牧 ああ、あれはよかったね。周りのみんなからも、いい反応が返ってきてるわ。ええこと書いてあったしね。

──「息子さんのコメントに感動しました。あのコメントを読んで、父親としての率直な感想を教えてください」というリクエストも。

小牧 言葉より何より、一緒に併せ馬をしたり、加矢太が普段乗っている馬に僕が乗ったりして、仕事をしている姿を見せられたのは本当によかったなと思った。しかも、現役のうちにね。そりゃあ、お前より巧いわっていう自信もあるし、「すごいな」って思わせることができたのなら、父親として、それが一番よかったかなって。

──「尊敬しかない」とおっしゃっていましたね。

小牧 あのときばかりは真面目に働いたからねぇ(笑)。一生懸命、頑張ってよかったわ。これまで遊んでばっかりいる僕を見てきたはずやから、やるときはやるぞっていう姿を見せられたかなって。騎乗停止期間中とはいえ、いい機会やったね。トレーナーの子も感動しとったし、嫁さんも「いいこと書いてあった」って喜んでたわ。

──もうひとつ、加矢太さんにまつわる質問が。「加矢太くん、めちゃめちゃイケメンですね。珍しいお名前ですが、どういう意味が込められているのでしょうか?」

小牧 「太」っていう文字を入れたくて。あとはいろいろ画数とか調べたんですわ。あ、僕じゃないよ、嫁さんがね。最初は違う名前を僕が考えてたんやけど、「それはダメ」って却下されて(苦笑)。

──漢字にも深い意味があるのかなと思っていました。

小牧 嫁さんが一生懸命に調べて決めたんやと思うけど、どうなんやろ?なんせ子育てらしい子育てをしてないからね。遊びに連れて行ったりとかも、あんまりせんかったし。自分が遊んでたから(笑)。

──「父とこんなに長い時間いるのは初めてです」と、加矢太くんも言ってました。

小牧 赤ちゃんの頃、嫁さんに「10分だけ見てて」とか言われたけど、それすらできんかったもん。

──10分(笑)。

小牧 だって、子供って一度泣いたら泣きやまへんでしょ。だから、泣いたらどうしよう…って、そればっかり考えてた。オムツも替えへんかったし、怖くて風呂も入れられんかったからね。よく『太論』にも子育てについての質問がくるけど、ふたりとも、ある程度大きくなってから仲良くなったんですわ。ズルいやろ?

──ズルいです(笑)。

小牧 それだけ嫁さんが頑張ってくれたっていうことやね。

小牧太

それだけ嫁さんが頑張ってくれたっていうことやね


──続いては、競馬にまつわる質問です。「近年、長手綱で乗るジョッキーがめっきり少なくなったように思いますが、そこにはどんな変化があったのでしょうか?」

小牧 昔は縦長のダラーッとしたレースが多かったけど、今はみんなタイトに回ってますやん。だからじゃないかな。あと、今の馬は、一度引っ掛かってグッと抑えても、最後まで持つ馬は持つからね。

──確かにそれは感じますね。引っ掛かっているように見えるけど、実は脚がたまっているという。

小牧 そうそう。それは調教によるところが大きいんちゃうかな。坂路とかでも、引っ張って乗っているから。調教が変わって、馬が変わって、レースも変わったということだと思う。

──小牧さんご自身の手綱の長さも、微妙に変わっていますか?

小牧 いや、僕はあんまり変わってないと思う。僕らが中央で乗り始めた頃から外国人ジョッキーも乗りにくるようになって、ちょうど競馬がタイトになり始めた頃やったし。それに、いろんな変化があったとしても、やっぱりそれ以前に自分のスタイルがあるからね。
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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