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ダートで大仕事が期待できるエスポワールシチーの半弟ダークリパルサー

  • 2017年09月20日(水) 12時00分
ダークリパルサー(牡 美浦・金成貴史 父ハードスパン、母エミネントシチー)
 2年連続で最優秀ダートホースに選出されたエスポワールシチーの半弟。父ハードスパンは全日本2歳優駿(GI)を勝ったサマリーズの父で、日本で供用されたのはわずか1年。本国アメリカでの成績が予想以上に優秀だったため、すぐ呼び戻されて帰ってしまった。シャトルで渡ったオーストラリアで芝のG1馬を出し、アメリカでもアーリントンミリオン(G1・芝10f)の勝ち馬を出しているので、芝適性もそれなりに備えているが、前述のとおり本馬はエスポワールシチーの半弟なのでダート向きだろう。母エミネントシチーはブライアンズタイムとブレイヴェストローマンのニックスのほか、Golden Trail≒トラフィック3×3、Flower Bowl≒Cover Up 4×6という相似な血のクロスを持つパワー型の傑作配合。本馬はRoberto 4×3という大物感のあるクロスを持っており、ダート中距離で大仕事が期待できる。

プリメラビスタ(牝 栗東・池添学 父オルフェーヴル、母ビワハイジ)
 エアグルーヴをくだして阪神3歳牝馬S(GI)を勝ち、2歳牝馬チャンピオン(当時は3歳牝馬チャンピオン)となったビワハイジは、繁殖牝馬として日本競馬史上有数の成功を収め、女傑ブエナビスタ(父スペシャルウィーク/11年ジャパンC-GI、10年天皇賞・秋-GI、09年桜花賞-GI、09年オークス-GI、08年阪神JF-GI、10年ヴィクトリアマイル-GI)を筆頭に、ジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト/11年阪神JF-GI)、アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン/08年京都記念-GII、07年弥生賞-GII、07年シンザン記念-GIII)など6頭の重賞勝ち馬を誕生させた。本馬はビワハイジが22歳時に産んだ子。父オルフェーヴルは初年度からロックディスタウン(17年札幌2歳S-GIII)を出して幸先のいいスタートを切った。高齢出産で産まれている点がネックだが、母のしなやかさと父のパワーがうまく結びつけばおもしろい。芝向きの中距離タイプ。

ポートフィリップ(牡 栗東・梅田智之 父ハーツクライ、母アドマイヤテレサ)
 コーフィールドC(豪G1)、ダイヤモンドS(GIII)を制したアドマイヤラクティの全弟。母アドマイヤテレサは阪神牝馬S(GII)4着馬。母の父エリシオは凱旋門賞(仏G1・芝2400m)を、2代母の父CaveatはベルモントS(米G1・ダ12f)を勝つというスタミナ豊富な血なので、父ハーツクライの長距離適性も相まって、アドマイヤラクティはステイヤーとして大成した。ハーツクライはSeattle Slewと相性良好で、このパターンから多くの重賞勝ち馬を出している。さらにNijinskyを併せ持つパターンからはカレンミロティック、エニグマバリエート、タウレプトンなどの良駒が出ており、ハーツクライ産駒の平均値を大きく上回る成績を残している。兄同様の活躍を期待したい。

メイケイゴールド(牡 栗東・木原一良 父ステイゴールド、母ヒカルカリーナ)
 メイケイゴールドは「ステイゴールド×メジロマックイーン」という組み合わせで、フーラブライド(14年中山牝馬S-GIII、13年愛知杯-GIII)の4分の3弟。「ステイゴールド×メジロマックイーン+ノーザンダンサー」という配合は、ドリームジャーニー(09年有馬記念-GI、09年宝塚記念-GI、06年朝日杯FS-GI)とオルフェーヴル(三冠、11、13年有馬記念-GI、12年宝塚記念-GI)兄弟、ゴールドシップ(12年皐月賞-GI、12年菊花賞-GI、12年有馬記念-GI、13、14年宝塚記念-GI、15年天皇賞・春-GI)、フェイトフルウォー(11年セントライト記念-GII、11年京成杯-GIII)が出ている有名なニックス。本馬はこの組み合わせ。全兄メイケイレジェンドは故障による大きなブランクを挟みながら6戦2勝の成績を挙げている。本当に良くなるのは3歳、4歳になってからかもしれないが、「ステイゴールド×メジロマックイーン」の大物は早い時期から頭角を現すので、POG期間中の活躍も期待できる。

ロードダヴィンチ(牡 栗東・藤原英昭 父ロードカナロア、母レディアーティスト)
 半兄ロードクルセイダー(父フジキセキ)は、3歳春に故障のため登録を抹消してしまったが、最後の一戦の伏竜S(OP・ダ1800m)はコパノリッキーのクビ差2着で、サトノプリンシパル、インカンテーション、マイネルクロップ、ソロルなどに先着している。無事ならばダート重賞をいくつか勝っていたかもしれない。母レディアーティストは「フレンチデピュティ×Unbridled」なので柔らかさを感じさせるタイプではないが、本馬の動きは柔らかく、芝でもやれるタイプではないかと思われる。父ロードカナロアはIn Realityを持っているので、2代母の父Unbridledが抱えるDr.FagerとIn Realityのニックスを継続する。このパターンは注目したい。2歳戦からスピードを活かして活躍するマイラーだろう。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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