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非根幹距離とダート競馬はクセが出やすい

  • 2017年09月22日(金) 19時00分


◆オールカマーも非根幹距離適性を重視

 月曜までの3日間開催は、ダートに徹底的にこだわりました。走る血統の傾向が明確だったからです。

 ダート競馬は「名前を覚えるだけで儲かる種牡馬」が多い条件。たとえば、芝の競馬でリーディング上位順に機械的に勝っても厳しいですが、ダートは上位種牡馬を買い続けるだけでもプラスの種牡馬がズラリ。

 実際、月曜までの3日間開催は芝のレースでは、ディープインパクト産駒が3着内数1位。ただし、複勝回収率85%。一方ダートの1位はエンパイアメーカー。複勝回収率126%。

 その他の、3着内数上位種牡馬の複勝回収率を見ても、芝のレースで3着以内馬を4頭以上出した種牡馬は8頭。すべて複勝回収率がマイナス。

 一方、ダートは3着以内馬を4頭以上出した種牡馬は7頭。このうち5頭は複勝がプラス。

 ダートは「その週に合っているであろう種牡馬」さえ選べば、簡単にプラスになってしまいます。ダートは傾向が偏りやすいことに加え芝のレースに比べて「血統が合わないのに人気上位の馬」も多いこと、などが強く影響するためです。

 実際、ホームページの馬場予想ではエンパイアメーカーの爆発を予告。勝負レースでは、エンパイアメーカーを3頭本命にして2レースで的中。

 3日間開催ではダートのレースで勝負レースに指定したのは8レース。半分近いレースはエンパイアメーカー産駒が走れそうなレースを狙っただけですねぇ…

 エンパイアメーカー産駒でも印象に残ったのは、中山8レースのハートフルタイム。ホームページ限定で公開している勝負レースでも本命に選んだ馬。

 同馬は未勝利馬にもかかわらず、当日は1人気になる時間帯も! 当日の人気順位を90%程度の精度で当てる、推定人気順位(ホームページで公開しているツール)は7人気。多くの方が手にしている新聞の印は薄かったのではないでしょうか?

 しかし、何度も書いていますように、推定人気が低い(各紙の印は薄い)のに、当日人気になっている馬は、基礎期待値の高い馬がほとんど。「人気しすぎ」と敬遠するのではなく、積極的に勝負すべきです。(とはいえ、TV番組やnetkeibaさんのような閲覧者の多すぎるところで、ハートフルタイムのような馬を推奨するのはオッズが下がりすぎなのでやり過ぎですが(笑))

 今週のダートも、先週同様軽い馬場が濃厚。特に父が米国型のダート血統の名血は今週も期待値が高そう。

 ダート1800m以上はタートルボウルのような欧州血統ながらダート適性の高いタイプ。特に母系にはダートの名血が入っている馬が狙い目。なお、各血統の系統やタイプ(米国型、欧州型など)は、亀谷ホームページにて無料で閲覧できます。

 3日間競馬はダート競馬がアツすぎて重賞の話を忘れていました。セントライト記念も本命のミッキースワローが優勝。同馬はトーセンホマレボシ産駒。同種牡馬は非根幹距離適性が高いタイプで、根幹距離のマイル、2000mよりも1800、2200mを得意とする馬なので、本命にした次第。

 オールカマーもそのスタンスで。ルージュバックは近4走はすべて根幹距離のマイル、2000m、2400m。5、6走前は非根幹距離で連続1着。GII、GIIIの非根幹距離では崩れ知らず。

 父はマンハッタンカフェ。そういえば、昨年のエリザベス女王杯(非根幹距離)もマンハッタンカフェ産駒が1、2着。

 デニムアンドルビーは芝2200mのGIIは初出走。芝2200mのG1には3度出走してすべて掲示板。連対が1回。非根幹距離重賞は高齢馬が走りやすいのも特徴。根幹距離のスピードレースだった近2走よりもベテラン力も活かせる条件。

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※パソコン・スマートフォンでご覧ください。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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