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世界中の馬券が買えるオーストラリアで凱旋門賞的中!

  • 2017年10月07日(土) 12時00分


◆欧州やアジア、アフリカ…中山に大井も買える!

 パンパカパーン!凱旋門賞の3連単が当たりました!ソコソコ堅い決着とはいえ、133倍つきましたから、ヨシとしておきましょう。

「何を寝ぼけたこと言ってんだ、3連単なら106倍だったじゃないか」って?いやいや、それは日本での倍率でしょう?「ナニィ、じゃぁ現地に行ってたのか?」。いや、それも違います。実はその馬券、オーストラリアで買いました(そのほうがビックリかもしれませんが)。

 1年ほど前の当コラムに「オーストラリアでは世界中の馬券が買える」と書いたことがありますが、覚えていらっしゃいますか?「ならば当然、凱旋門賞も買えるだろう」と思って行ってみたら、やっぱり買えました。

 当日(今月1日)、私が行ったのは、シドニーから北へ飛行機で1時間ほど、ゴールドコーストへもそれほど遠くないバリナという町の競馬場です。日曜日の開催だというのに入場者は200人いたかどうか。馬券を売っている窓口も3つしか開いていない、超ローカルな競馬場でした。

 そんな場内に1つだけ、タッチパネル式の馬券発売機がありました。ためしに、馬券を買えるサラブレッド競馬のリストを表示してみると、出てくるわ出てくるわ。自場と豪国内の他場計5カ所に加え、ソウル、香港・シャティン、シンガポール、仏・シャンティ、ストラスブール、南ア・グレイヴィル、独・デュッセルドルフ、英・エプソムダウンズ、マッセルバラ、愛・ティッペラリーと、中山競馬の馬券が買えるようになっていたのです。

 そこでこの日は、メルボルン・コーフィールド競馬場でアンダーウッドSというG1があったので、日豪仏3カ国のG1レース3連単的中に挑戦してみました。結果は、まず豪が的中。日本のスプリンターズSはハズレたものの、オーストラリア東部時間の深夜1時過ぎに行われた凱旋門賞が見事的中となりました(レースの時間には寝ていたので、結果を知ったのは2日の朝、目が覚めてからでした)。

 ちなみにフランスでの3連単(ティエルセ=着順を決めて馬券を購入。その通りの着順なら“ズバリ賞”が払い戻し。着順が違っていても選んだ3頭が1〜3着に来ていたら“残念賞”の払戻金がもらえる)は91.5倍(“残念賞”は18.3倍)だったそうです。オーストラリアの133倍は悪くない倍率ですよね。

 ところが今回、バリナを含め4カ所の競馬場を訪ね歩き、帰国便が出る4時間前まで馬券を買い続けたのですが、1日以外は惨たんたる結果に終わりました。とくに、大井競馬(も買えたんです!)4日の第7レース(ゴールドコーストのカジノで購入)と5日の第9レース(メルボルン市内の場外発売所で購入)は、単勝を買った馬がともに2着!これがどんなに惜しい負け方だったかは、レースの映像(http://keiba-lv-st.jp/で検索可能)を見ればおわかりいただけると思います。

 南半球まで行って、どうして私はこんな目に遭わなきゃいけないんでしょうかねぇ。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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