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いま買うべき長距離種牡馬はいるか?

  • 2017年10月17日(火) 12時00分


◆菊花賞といえば長距離の定番種牡馬を狙え、だったが…

 菊花賞はとにかく内枠から……という話は色々な媒体で書いているので、今回は別な切り口にしようと思う。

 菊花賞といえば長距離の定番種牡馬、ダンスインザダークやリアルシャダイ、サッカーボーイなどを狙えば穴馬券がとれたものだが、こういった種牡馬たちも父や母の父として見かける頻度が少なくなってきている。

 では、いまの時期にはどんな種牡馬を長距離戦で買えばよいのだろうか。今回登録している馬(除外予定の馬も含む)の父について、芝3000m以上平地戦での成績を集計すると以下のようになる。万葉SもGIも同等に扱うことになるが、そこはそうしないとただでさえ少ないサンプルがもっと少なくなってしまう。

 結果はこちら。

種牡馬 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
ステイゴールド [9-4-2-35] 18.0% 30.0% 72 64
ハーツクライ [5-9-4-29] 10.6% 38.3% 58 114
ディープインパクト [2-9-7-42] 3.3% 30.0% 5 70
ジャングルポケット [2-3-0-32] 5.4% 13.5% 25 45
シンボリクリスエス [2-2-2-25] 6.5% 19.4% 27 33
タニノギムレット [0-1-0-14] 0.0% 6.7% 0 16
ディープスカイ [0-0-1-4] 0.0% 20.0% 0 44
エンパイアメーカー [0-0-0-1] 0.0% 0.0% 0 0

 出走歴のある種牡馬はこれしかいない。そして、積極的に買うべきと言えるほどの馬もいない。勝率から考えてステイゴールド、複勝率と複穴を出している点からハーツクライだろうか。ディープインパクトはサトノダイヤモンドが出てくるまでは人気を裏切ることのほうが多かった。

 今回はステイゴールドとハーツクライの産駒が多すぎてそこから先をどうするかという問題もあるのだが、そこは実績と脚質と枠順で自然と序列が決まっていくと思う。まずはやはり、枠順待ちである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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