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イギリス競馬のクライマックス「ブリティッシュ・チャンピオンズ・デイ」開催

  • 2017年10月18日(水) 12時00分


◆凱旋門賞を回避したクラックスマンが登場

 英国平地競馬のクライマックスとなる「ブリティッシュ・チャンピオンズ・デイ」が、今週土曜日(10月21日)にアスコット競馬場で開催される。4つのG1を含む5つの重賞が組まれた豪華開催で、競馬ファンなら見逃せないカードばかりだ。
 
 現地13時25分(日本時間21時25分)発走のG2ブリティッシュチャンピオンズ・ロングディスタンスC(芝15F209y)。G1アスコットゴールドC(芝19F210y)の1・2着馬、ビッグオレンジ(セン6、父デュークオヴマーマレイド)とオーダーオヴセントジョージ(牡5、父ガリレオ)の再戦が、ここで実現する。そこに、G1グッドウッドC(芝16F)でビッグオレンジを破り、この路線の次のスターと目されるストラディヴァリウス(牡3、父シーザスターズ)が加わり、まさに、今季の欧州長距離路線を締め括る戦いとなりそうだ。

 現地14時(日本時間22時)発走のG1ブリティッシュチャンピオンズ・スプリントS(芝6F)。ニューマーケットのG1ジュライC(芝6F)と、ヘイドックのG1スプリントC(芝6F)を連勝している、英国スプリント界「2大スター」の1頭ハリーエンジェル(牡3、父ダークエンジェル)が、どんな競馬を見せるか。「2大スター」のもう1頭、G1アベイユドロンシャン賞(芝1000m)快勝のバターシュ(セン3、父ダークエンジェル)が出てこないのが誠に残念ではあるが、お楽しみは来季にとっておくとして、ここはハリーエンジェルのスピードに酔いしれることとしよう。

 現地14時40分(日本時間22時40分)発走のG1ブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(芝11F211y)は、10倍以下のオッズに6〜7頭が並ぶ大混戦模様だ。昨年のこのレースの勝ち馬で、前走G1ヴェルメイユ賞(芝2400m)2着のジャーニー(牝5、ドゥバウィ)、2,1/2馬身差の完勝だったG1ヴェルメイユ賞を含めて、重賞3連勝中のバティール(牝5、父ドゥバウィ)、秋の2戦はいずれも大敗しているが、復調なれば、この路線のG1・2勝の実力が侮れないセヴンスヘヴン(牝4、父ガリレオ)といった古馬勢に、アークデイのG1オペラ賞(芝2000m)を快勝して劇的な復活を遂げたロードデンドロン(牝3、父ガリレオ)、G1ヨークシャーオークス(芝11F188y)でエネイブルの2着となったコロネット(牝3、父ドゥバウィ)、G1愛オークス(芝12F)3着馬で、その後G3を連勝しているエジーラ(牝3、父テオフィロ)、G1メイトロンS(芝8F)1着、G1オペラ賞(芝2000m)2着と好調維持のハイドレンジア(牝3、父ガリレオ)といった3歳世代がぶつかる構図となっている。

 現地15時15分(日本時間23時15分)発走のG1クイーンエリザベス2世S(芝8F)。中心視されているのは、今季ここまでこの路線のG1ばかり5戦し、3勝、2着1回、3着1回という抜群の安定感を誇るリブチェスター(牡4、父イフラージ)だ。この後は、11月19日に京都で行われるG1マイルCS(芝1600m)参戦を真剣に考慮していると伝えられており、そのレース振りには日本の競馬ファンも要注目である。

 2番手評価のビーザバンク(セン3、父パコボーイ)は、ニューマーケットのLRサーヘンリーセシルS(芝8F)を3馬身差で、グッドウッドのG3サラブレッドS(芝8F)を3馬身差で、そして前走ニューマーケットのG2ジョエルS(芝8F)を5馬身差で制し、破竹の3連勝中という超新星だ。春に英国と愛国のG1二千ギニー(芝8F)を連勝後、3連敗中のチャーチル(牡3、父ガリレオ)は、こことG1チャンピオンS(芝9F212y)にダブル登録し、現段階では両睨みの状態。ここに、A・ファーブルが管理するG1ジャックルマロワ賞(芝1600m)勝ち馬アルワケール(牡3、父ドリームアヘッド)が加わる予定だ。

 現地15時50分(日本時間23時50分)発走のG1チャンピオンS(芝9F212y)。G2グレートヴォルティジュールS(芝11F188y)を6馬身差で、G2ニエル賞(芝2400m)を3,1/2馬身差で快勝した後、G1凱旋門賞(芝2400m)を回避したクラックスマン(牡3、父フランケル)が、ここに登場する。立ちはだかるのが、G1インターナショナルS(芝10F56y)で2度目のG1制覇後、G1凱旋門賞は3着だったユリシーズ(牡4、父ガリレオ)だ。クラックスマン vs ユリシーズというのも、ブリティッシュ・チャンピオンズ・デイのメイン競走を飾るに相応しい、夢のカードと言えそうだ。

 更に、G1セントジェームスパレスS(芝7F213y)制覇後、G1エクリプスS(芝9F209y)2着、G1インターナショナルS3着と惜敗が続くバーニーロイ(牡3、父エクセレブレーション)、前走G1愛チャンピオンS(芝10F)2着のポエツワード(牡4、父ポエツヴォイス)、仏国における春の2冠馬で、前走G1凱旋門賞は5着だったブラムト(牡3、父ラジサマン)らが加わる。

 私事を書けば、実は筆者は、英国から帰って来たばかりで、もう少し現地にいて、ブリティッシュ・チャンピオンズ・デイを生で見たかった……というのが、偽らざる本音である。よし! 来年こそはそういう日程を組もう!! と、去年のこの時季も思っていたのだが………。

 ブリティッシュ・チャンピオンズ・デイの模様に、日本の競馬ファンの皆様も、ぜひご注目いただきたい。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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