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セイスコーピオンの復活とコスモスの近況

  • 2017年11月27日(月) 18時00分


大井、川崎、船橋でナイター競馬開催中


 こんにちは! 早いもので2017年もあと1か月。関東もだいぶ寒くなりましたが、南関競馬は元気にナイター競馬絶賛開催中です(笑)。浦和競馬場は年間昼間開催ですが、大井競馬場と川崎競馬場、船橋競馬場では年内いっぱいはナイター開催が行われます(大井は12月29日から31日までは昼間)。夜はより暖かくしてお出かけになった方がいいですよ!

 それにしても、最近の南関競馬の古馬の重賞レースは、中央卒業生の姿を見ない時がない……というか、地方生え抜き馬よりも中央卒業生の方が圧倒的に多くなりました。中央ファンの方々が、その馬たちを追って応援に来ているのでしょうか。パドックでは中央の騎手や馬の濃い(笑)話題をしている方たちにこれまで以上に遭遇するようになりました。

 中央卒業生たちがきっかけとなって南関競馬に目を向けてくださるのも、南関に関わる一人としてもとてもうれしいことです。

セイスコーピオンの復活


 そんなリスタート組の中から、セイスコーピオン(川崎・八木正喜厩舎)のうれしい復活がありました。セイスコーピオンは美浦の伊藤伸一厩舎から栗東の服部利之厩舎に移籍し、ダート1800mから1900mで4勝。1600万下で走り、昨年秋から南関競馬に移籍しました。

巷で南関現役馬抱かれたい馬にエントリーされている男前(笑)


 準重賞ムーンライトカップ(大井・1600m)からマイルグランプリ(大井・1600m)、勝島王冠(大井・1800m)と通算3連勝(重賞2連勝)と飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、それ以降は勝ち星から遠ざかり、精彩を欠く走りが続きました。

 トモの関節の違和感があったために、じっくり立て直しを図ってきたそうです。それにより、歩様は良化し、追い切りもいい頃の動きに戻ってきたそう。前走のマイルグランプリは、高知の赤岡修次騎手が手綱を取り、中団からの差し切り勝ち。本来の走りができれば非常に怖い1頭が、この舞台で復活。マイルグランプリ連覇を飾りました。

マイルグランプリ連覇の肩掛け姿


 来年には8歳になりますが、馬はまだまだエネルギッシュな印象。いつも調教をつけてお世話をしている原田龍厩務員のお話しでは、これでもまだ途上の段階とのことなので、完全復活した際にはどれほどの強さを見せてくれるのだろうとワクワクしてきます。この後の具体的な予定は未定ということですが、頼もしい馬が復活してきました。

南関生え抜き馬コスモスの近況


 なお、南関生え抜き馬なのですが、中央ファンの方たちにも知名度のある!? コスモス(川崎・河津裕昭厩舎)の近況をお届けしましょう。

 地方競馬の総大将だったフリオーソを父に持つコスモスが、中央のホープフルSに挑戦してからもうすぐ1年になりますね。

 放牧休養に出ていましたが、11月8日の川崎競馬場で実施されたレース(1500m)から始動。体重も35キロ増やしての出走でした(444キロから479キロ)。川崎リーディングの山崎誠士騎手を背に、道中は後方を追走して勝負所から外に持ち出すと、ゴール前にはライバルたちを一気に抜き去っての完勝。

前走後引き上げてきた時。強いコスモスが帰ってきたのでみんなニコニコでした


「あそこから差し切れるのかな? と思って見ていたけど、やっぱり強いね。一気の脚を見せてくれた。馬も体調がいいから、いい意味でうるささが出て、馬体も成長したし、これからもっといい走りをしてくれると思う」と、河津調教師も胸をなで下ろしていました。

 コスモスの地力の高さは関わる人たちが肌で感じていること。自信を取り戻すためにも勝つことは大切なので、いいスタートを切りました!まだB3クラスなので、これからひとつずつ階段を上がっていくことになるでしょう。一度使ったことでさらに調子を上げてきたそうですよ。

偉大なる父フリオーソのように、これからのコスモスの活躍も期待したいです


 リスタート、次回は12月11日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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