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ヒモ穴に向く、前走重賞組の人気薄馬

  • 2017年12月12日(火) 12時00分


◆前走重賞組かつ、朝日杯4番人気以下の馬を注目

 朝日杯FSは施行場が変わってしまったので単純にデータで予想することはできなくなった。唯一、臨戦過程や人気がどのように形成されているかという点が突破口だ。

 まず、昔もいまも中途半端な存在になってしまいがちなのがオープン特別組。過去10年[0-0-0-20]で、馬券になっていない。

 それに比べると重賞組は[4-9-6-67]で、勝ち馬が意外と少ないし全体に率が良いかどうかは別として馬券に絡んだ馬の絶対数は多い。前走重賞組が1頭も馬券に絡まなかったのは過去10年で13年だけ。一方で2頭絡んだのが8回、1〜3着馬がすべて前走重賞組だったことは2回あるから、やはりこのグループを掘るのが手っ取りばやい。

 ただ、そこで気をつけなくてはならないのが、人気馬ばかりに目を向けていてはいけないということである。前走重賞組かつ朝日杯で1〜3番人気だった馬は[3-3-2-15]と複勝率34.8%を誇るが、回収率は単60%・複56%しかない。この状況下から「当たり」と「ハズレ」を選り分けようとしても、そうそう回収率を整えられるものではない。

 一方で前走重賞組かつ朝日杯4番人気以下馬は[1-6-4-52]で複勝率は17.5%しかないし回収率も単は23%なのだが、複は92%ある。また、過去10年のうち7回はこのグループから1〜3着馬が出ているので、複穴を追求するのは効率の悪い話ではない。

 着度数を見ても勝ちきるまでは期待できないので、いわゆる◎にできるタイプではないだろう。ただ、△で2,3着前提と考えれば、3連単の配当を伸ばす一方で無駄に買い目を増やさないですむメリットもある。今回も該当しそうな馬に△を回しておきたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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