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【阪神JF】成長途上の2歳GIでみなぎった石橋脩騎手の自信「馬の能力を信じているからこその騎乗だった」

  • 2017年12月14日(木) 18時01分
哲三の眼

▲約5年半ぶりのGI制覇の裏にあったファインプレーとは (c)netkeiba.com


今週は石橋脩騎手が久々のGI制覇を果たした阪神JF(GI)を選択。5年半前の天皇賞(春)とは違い人気を背負っての競馬で結果を出した今回。その勝敗を分けたポイントとともに、2歳戦ならではの乗り方を見せた川田騎手の立ち回りと先を見据えたレースそのものの難しさを併せて解説します。(構成:赤見千尋)

「この馬と出会った石橋君が今後どう変わっていくのか」


 今週注目したのは阪神ジュベナイルフィリーズです。この秋のGI戦線は外国人ジョッキーたちに席巻されていましたが、天皇賞秋の(武)豊さん以来、日本人ジョッキーが勝ってくれましたね。

 レースを振り返ると、勝った石橋(脩)君の騎乗も素晴らしかったけれど、競馬の形として優位に立っていたのはリリーノーブルと川田(将雅)君だったと思うんです。

 スタートを決めて、この馬らしさは消さずにある程度ポジションを取りに行って、勝ちに行く競馬をしていた。結果的に目標となり最後は交わされてしまったけれど、とてもいい内容だったと思います。

■12月10日(日)阪神JF(11番:ラッキーライラック)

 これまで広いコースの右回りで外々に構えるということがなかったので、ポジショニングを取りたいところで他の馬との争いになったり、コーナーでの遠心力だったりで、若干馬の方がまだ耐えられなかったかなという部分は見えました。

 具体的に言うと、4コーナーでは逆手前で走っている場面があったんです。まだ2歳で経験が浅く、そういう面は仕方ないかなと思いました。その中で勝ちに行く競馬をして、戸崎(圭太)君の馬にも抜かせずに、最後まで勝ち馬に食らいついて行ったのは立派だったと思います。

 川田君も

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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