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シッカリと言葉で伝えることの大事さ

  • 2018年01月05日(金) 12時00分


◆松岡騎手と野中騎手の講演に参加しました

 明けましておめでとうございます。

 皆様、年末・年始はいかがお過ごしでしたか?昨年は有馬記念後にも1日競馬が開催され、そして29日は東京大賞典と、私自身ギリギリまで馬券を購入する年末となりました。

 それもあってか、キタサンブラックの有馬記念やレース後のセレモニーが何だか遥か前のことのように感じてしまうから、ほんとに不思議。

 またホープフルSの前日は競馬学校に足を運び、将来騎手の道を考えている小学4年生〜中学2年生の子供たち約30名とその親御さんを前に、松岡騎手と野中騎手が講演をし、そのお手伝いとして私も参加してきました。

 その際、今年4年目を迎える野中騎手は、昨年の若手騎手招待で訪れたフランスでの経験や、それ以前からの思いもあり、今年の大半をアイルランドで過ごす決断をしたとのこと。「早ければ3月末、遅くとも4月からは向こうに渡り12月まで行く予定にしています」と話し、とにかく今は馬に乗ることが楽しいと語る目が印象的でした。

 一方、松岡騎手も過去に同じく騎手4年目でアイルランドへ単身で渡った過去があるジョッキー。

 その経緯においては名手マイケル・キネーン騎手との出会いがあり、彼の騎手として大事なもの「情熱・気持ち」という言葉に感銘を受けた背景があったとのこと。そしてその思いは今もなおシッカリと胸にあり、自分自身の活躍が海外に届くようにしたいと語る姿が、実に心に響くものでした。

 また子供たちからの、「レース中に気をつけていることは?」との問いに、レース中というよりは、レースに向かう過程においての準備を怠らないようにしていると語り、その内容を事細かに説明。

 その内容から、彼の賢さ、真摯な姿勢、手を抜かない日々の調教など、全てにおいて感銘を受けるものであり、これまでの「マッチ」の相性や軟派的なイケメン風容姿とのギャップに私自身も穿った見方というか、浅いところで見ていたように感じ、自分自身を恥ずかしく思うと同時に猛反省でした。

 また小学校・中学校と野球をしていた経験が今に繋がっているという説明においても、納得の数々で、松岡騎手には生き抜く力に魅了され、今まで以上に彼のファンにもなりました。

 そして今回の2人の話で感じたことは、人は自分自身の考えや思いをシッカリと口にし、伝えることで伝わるものがあるという点。これは大事なこと。2018年私自身もその点を大切にしていこうと思っています。そしてフジテレビ「みんなのKEIBA」では、今年から個々に馬券予想の自腹勝負に。1回目の予想「フェアリーS」は、中継をご覧頂ければ、嬉しいです。

 それでは皆さん、今年もどうぞよろしく御願いいたします。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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