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AJCCはGIやGIIでの実績に注目

  • 2018年01月20日(土) 20時00分


 前回1月14日のWIN5は30万3440円の配当で決着しましたが、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約23万円。かなり妙味のある決着だったと言えます。

 この回に限らず、年明け以降のWIN5は配当理論値と同水準かやや高い金額での決着が目立っている印象。どの回も総組み合わせ数がそれほど多くなかったうえ、極端な波乱は起きていませんから、むしろ配当理論値を下回る決着が続いてもおかしくない状況でした。昨秋あたりと比べて売り上げが好調なことを考えると、これまでWIN5を買ってこなかった層が新たに参戦し、配当的な妙味を押し上げている可能性がありそう。なかなか興味深い現象ですし、できるだけ長く続いてほしいものです。

 明日1月21日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が40万6560通り(土曜16時現在)。1〜3レース目がそれぞれ14頭立て以上、4〜5レース目がいずれも11頭立てという構成になっています。序盤のレースは手広く、終盤のレースはコンパクトに構えようと考えるプレイヤーが多いんじゃないでしょうか。

◆東海Sは距離適性や前走内容を素直に評価したい

 1レース目は4歳以上1600万下の山科S(京都10R)。実績上位のオウケンビリーヴ、3連勝中のリモンディらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上1000万下の頌春賞(中山10R)。4歳のブレイヴバローズ、ポップシンガーあたりが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は4歳以上GIIの東海S(中京11R)。土曜16時の時点ではテイエムジンソクが断然の支持を集めており、ディアデルレイが続いていました。

 4レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の石清水S(京都11R)。実績上位のクライムメジャー、2連勝中のダイメイフジらに人気が集まるでしょう。

 5レース目は4歳以上GIIのAJCC(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとゴールドアクター、ダンビュライト、ミッキースワローあたりが人気の中心です。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年01月21日版]

1位 京都10R 4.オウケンビリーヴ
2位 中山11R 5.ゴールドアクター
3位 中京11R 8.テイエムジンソク
4位 中山10R 4.ブレイヴバローズ
5位 京都11R 8.エントリーチケット
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 11.ダイメイフジ
7位 京都11R 7.クライムメジャー
8位 中山10R 3.タケルラグーン
9位 中京11R 9.ディアデルレイ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山11R 7.ダンビュライト
11位 京都10R 6.ビックリシタナモー
12位 京都11R 4.レインボーフラッグ
13位 中山10R 12.ポップシンガー
14位 中京11R 10.オールマンリバー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山11R 3.ミッキースワロー
16位 京都10R 10.リモンディ
17位 京都11R 9.マイネルパラディ
18位 京都11R 3.エスティタート
19位 中山10R 5.キタサンガンバ
20位 中山10R 13.ヘルディン
21位 中山10R 1.エネルムサシ
22位 中京11R 3.モルトベーネ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中京11R 2.シャイニービーム
24位 中山11R 1.レジェンドセラー
25位 京都10R 7.タガノヴィッター
26位 京都10R 14.サーティグランド
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 3レース目の東海S(中京11R)は距離適性がポイント。「“前年か同年、かつ中央場所、かつ1600〜1900mのレース”において優勝経験がない馬」は2014年以降[0-1-1-27]と勝ち切れていません。また「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が1.0秒以上だった馬」は2014年以降[0-0-0-29]、「父も母の父もミスタープロスペクター系以外の種牡馬だった馬」は2014年以降[1-0-0-25]と、それぞれ苦戦していました。今年のメンバー構成なら、ディアデルレイやテイエムジンソクを素直に信頼していいと思います。

 5レース目のAJCC(中山11R)は実績馬が強いレース。「“前年か同年、かつJRAのGIかGII”において5着以内となった経験がない馬」は2010年以降[0-4-2-51]なので評価を下げるべきでしょう。さらに「前走の条件が“JRAのGI”以外、かつ前走の着順が4着以下だった馬」も2010年以降[1-2-1-53]と期待を裏切りがちです。これらの条件をクリアしている馬のうち、トーセンビクトリーは牡馬相手のレースで苦戦している点が、ミッキースワローは休養明けのレースを苦手としている点が不安。一方、ゴールドアクターやダンビュライトにはこれといった減点材料が見当たりません。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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