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シルクロードSの複穴は斤量減

  • 2018年01月23日(火) 12時00分


◆「ハンデ戦は敢えて背負う馬を買え」と言うが…

 ハンデ戦というと私がよく書いているのが、「ハンデ戦は敢えて背負う馬を買え」「前走から斤量増の馬を買え」である。いまの制度では能力差を埋めるだけのハンデ差はつけられず、一方でハンデを背負う馬がファンに嫌われる効果はあるので、結果として過小評価になりやすいからだ。

 ただ、レースによっては斤量減の馬のほうが馬券上プラスになることもあり、シルクロードSもそのひとつである。

 過去10年のシルクロードSにおける斤量減組は[2-4-7-60]で、複勝率は17.8%。斤量据え置き組の16.3%とほぼ同水準で、斤量増組の25.0%よりだいぶ低い。ただ、回収率は単23%・複126%で「複穴は出ている」ということが分かる。

 その斤量減組を前走クラス別で見ると、

前走クラス 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
1600万下 [0-0-2-13] 0.0% 13.3% 0 162
OPEN特別 [2-1-4-28] 5.7% 20.0% 48 130
G3 [0-1-1-11] 0.0% 15.4% 0 123
G2 [0-2-0-4] 0.0% 33.3% 0 103
G1 [0-0-0-3] 0.0% 0.0% 0 0

 で、どこからも複穴が出ており、絞りづらい。ただ、準オープン組の回収率は12年16番人気3着のケンブリッジエルが1頭で爆上げしたもの。複勝率も低いので、このグループをカットしてしまうという手はある。「前走オープンで今回斤量減」なら複勝率は19.3%ということになり、斤量増組との差は縮まる。

 前走オープンで今回斤量減というと、登録馬の中には6頭。淀短距離Sから3頭、カーバンクルSから2頭で、それぞれ当時の人気上位馬が最先着も果たしている(前走からの減り幅も同じ2キロ)ので、該当馬であるタマモブリリアンとグレイトチャーター、そしてスワンSから来るフミノムーンが候補ということになる。いずれかが実際に出走し、そして馬券に絡んだ場合はそこそこの配当になるはず。3連単の3着だけにでもいいので、狙ってみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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