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根岸Sは若い馬と距離短縮馬に注目

  • 2018年01月26日(金) 18時00分


◆近況不振な馬たちの巻き返しはあるか

 根岸Sは若い馬が強いレースだが、今年は4、5歳馬が1頭ずつしかいない。そうなると予想の方向性もおのずと定まってくる。

 唯一の4歳馬サンライズノヴァが人気になりそうだ。1800mからの距離短縮を心配する人もいるだろうが、このレースは1200mからの距離延長組が走らない一方で、距離短縮組の成績は良い。むしろ1400mばかりを使われている馬よりはプラス。短縮で初距離というならいざ知らずオープン特別とはいえ勝っているコースであり、重視は必要だろう。

 人気を分けるのはカフジテイクか。こちらも1800mからになるが、むしろ前走が長すぎで1400m実績の豊富な馬。1600m以上をあれだけ試したのは馬がズブくなるなど年齢的なものかもしれず、そうなると心配だが、単に使ってきた時期の番組の問題ならむしろここはメイチで買うタイミングになる。

 キングズガードも同じ臨戦過程で、カフジテイクとは脚質的に組み合わせになりやすい。ただ全体的にカフジテイクよりは番付半枚落ちる印象で、フォーメーションを組むならカフジテイクを塗るひとつ下の着順からということになる。

 アキトクレッセントはまだ重賞勝ちはないが、前走の勝利で武蔵野S3着がフロックでなかったことを証明した。カフジテイクやキングズガードより実績では足りない面があるが、レース中に自分で活路を開けるという点ではこちらのほうが上。荻野極騎手がどう乗るか楽しみだ。

 ベストウォーリアは、あれだけ安定していた馬が続けて掲示板を外したのが気になる。年齢的に厳しくなりつつあるのかもしれない。無印にしたいところだが、コース成績抜群のルメールが乗るのが悩ましいところ。しぶしぶの△、というところか。

 ノンコノユメも同様で、近況から推しづらいのだが内田騎手とこのコースの相性はかなり良い。

 サイタスリーレッドは今回唯一の5歳馬という点は魅力なのだが、兵庫GT→根岸Sはあまりよいパターンではない。ラブバレットについても、昨年よりは良いような気もするのだが、ぎりぎり手が出ないというところ。

 軽視したいのは前走1200m組で、これはかなり強い傾向だと思う。該当3頭は個人的には無印。ブルドッグボスも前走はおおとり賞(1600m)で勝ったが、もともと1200mメインの馬でもあるし、府中の1400mだとちょっと厳しいのではと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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