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根岸Sは東京での実績や前走の距離、末脚に注目

  • 2018年01月27日(土) 20時00分


 前回1月21日のWIN5は発売金額が7億4146万4900円。他のGIレース施行日よりも売り上げが大きい有馬記念デイを除くと、発売金額が7億円を超えたのは2017年06月25日(7億5098万6200円)以来、GIレースが施行されなかった日に限れば2017年03月19日(7億3343万7400円)以来となります。

 前回も売れ行きの好調さに少し触れましたが、年末年始だけの一時的な現象ではなく、本格的にWIN5の人気が回復しつつあるのかもしれません。発売金額が大きければ大きいほど配当予測の精度は上がりますし、そうなれば大きい勝負もしやすくなるので、なんとかこの調子をキープしてほしいものです。

 明日1月28日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が28万3140通り(土曜16時現在)。4レース目のシルクロードS(京都11R)こそ“フルゲート”の18頭立てですが、1〜3レース目の出走頭数はいずれも11頭以下、5レース目の根岸S(東京11R)も1頭が出走取消となって13頭立てになりました。重賞以外の3鞍が少頭数という構成でもあり、出馬表を見て購買意欲が掻き立てられたという方も多いのではないでしょうか。

◆シルクロードSも基本的には実績馬が優勢

 1レース目は4歳以上1600万下の飛鳥S(京都10R)。4歳のテーオービクトリー、トリコロールブルー、休養明け2戦目のポルトドートウィユらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の早春S(東京10R)。昇級初戦の馬や大敗直後の馬が多いこともあり、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は4歳以上1600万下の長篠S(中京11R)。実績上位のアドマイヤナイト、オーヴィレールらに支持が集まるでしょう。

 4レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走のシルクロードS(京都11R)。土曜16時の時点ではアレスバローズ、ダイアナヘイロー、ファインニードルらが上位人気グループを形成していました。

 5レース目は4歳以上GIIIの根岸S(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとカフジテイク、サンライズノヴァあたりに支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年01月28日版]

1位 東京11R 8.サンライズノヴァ
2位 中京11R 4.アドマイヤナイト
3位 東京10R 1.マイネルヴンシュ
4位 京都10R 3.ポルトドートウィユ
5位 京都11R 15.ナックビーナス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 6.セカンドテーブル
7位 京都11R 7.セイウンコウセイ
8位 京都10R 7.トリコロールブルー
9位 東京10R 2.ポポカテペトル
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中京11R 2.オーヴィレール
11位 東京11R 7.キングズガード
12位 京都11R 1.ファインニードル
13位 京都10R 1.プロフェット
14位 東京10R 10.エクセレントミスズ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京11R 3.ワンアフター
16位 東京11R 14.ノンコノユメ
17位 京都11R 8.ダイアナヘイロー
18位 京都11R 5.アットザシーサイド
19位 京都10R 8.デンコウリキ
20位 京都10R 9.テーオービクトリー
21位 京都10R 10.ロードアルバータ
22位 東京10R 11.ホウオウドリーム
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 9.チェスナットコート
24位 中京11R 7.ダイメイプリンセス
25位 東京11R 2.アキトクレッセント
26位 東京11R 6.カフジテイク
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のシルクロードS(京都11R)は実績馬が強いレース。「“前年か同年、かつJRA、かつ1200m以下の重賞かオープン特別”において3着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-0-0-30]と上位争いに食い込めていません。

 また「前走の着順が6着以下だった馬」は2013年以降[0-1-2-36]ですし、「馬番が9〜18番、かつ前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」も2013年以降[0-0-1-24]。実績上位のセイウンコウセイ、特に不安要素が見当たらないセカンドテーブル、先行力が高いナックビーナスあたりを重視すべきでしょう。

 5レース目の根岸S(東京11R)はコース適性がポイント。「“前年か同年、かつ東京の重賞かオープン特別”において5着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-0-30]と苦戦していました。

 さらに「前走の距離が1600m未満だった馬」は2014年以降[0-3-2-39]、「前走の条件が“JRAの平地競走”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった馬」は2014年以降[0-0-2-19]と期待を裏切りがちです。今年のメンバー構成ならキングズガード、サンライズノヴァの2頭が有力だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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