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今後のGIに向け注目度高い東西2重賞の有力馬追い切りチェック!

  • 2018年01月31日(水) 18時00分


今回はあまり高い評価ができない人気馬も…


 先週日曜日の中京8R。ウマい馬券で3連複44万馬券を的中させてもらいましたが、それに大きく貢献してくれたトミーこと富田暁騎手(もちろん横山武史騎手と岩崎翼騎手にも感謝)。スタート直後からじっくり構えて、内で脚を温存。そして勝負どころから進路を外に目指して、タイミングばっちりの追い出し。「3着以内はある」と思いましたが、見事に相手も連れてきてくれた形です。

 トミーはこの日3勝の大活躍でしたが、行ってヨシ差してヨシ。今朝31日はナリタゴールドの追い切りに騎乗していましたが、あの乗り難しい馬を前半しっかり抑えて、後半伸ばす坂路追い切り。これなら来週のレースでもいい騎乗を見せてくれるはずです。

【東京新聞杯/リスグラシュー】

 冬場の牝馬ということもあり、見た目の印象はあまり。でも1月24日の坂路では4F52.2秒をマークしているように、動かせばこの馬らしいスピードを出している。そんな中間の過程ではないでしょうか。

 それだけに最終追い切りをどんな内容にしてくるか、これがかなり気になっていました。選択したのは「超攻める」内容。4F時計は自己ベストを大きく更新する49.8秒と素晴らしく速い数字。だからといって、終いが大きく失速するわけではなく、2F24.0秒とまとめました。ただ個人的には秋華賞2着時のように、4F目が最速になるラップがベストだと考えているだけに、その点ではあまり高い評価ができません。

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あまり高い評価ができないリスグラシュー(1月30日撮影)


【東京新聞杯/クルーガー】

 前走京都金杯は57.5キロ、大外枠という不利な条件で2着。逆に得意とする京都芝1600m外回りという舞台でもありましたから、これくらいは走れて当然という見方もできるでしょう。そういった意味で東京芝1600mをどう判断するか。富士S3着を評価すれば、当然ここも不利な舞台ではありません。

 ただ斤量56キロはどう考えても有利。ここは陣営としても、きっちり賞金加算したいところでしょう。それを感じるのが、中間も含めた調教内容。過去の関東圏遠征の中3週はあまり時計を出していませんでしたが、今回は1週前に4F51.3秒の坂路での追い切り。そして、最終追い切りも4F53.0秒と全体を緩めることなく、ラスト1F12.2秒。あとは枠順などの条件が揃うかどうか。これに尽きると思います。

クルーガー(1月30日撮影) style=

クルーガーは枠順などの条件が揃うかどうか(1月30日撮影)


【東京新聞杯/アドマイヤリード】

 気になるのは府中牝馬S以来となる休み明け。大きな馬ではないだけに、4ヶ月弱なら十分動けると思ってしまいがちですが、今回はもともと使う予定のあったレースを回避した休み明け。そういった意味で難しい調整になっているような気がします。

 そう思ってしまう理由のひとつが坂路での4F目のラップ。1週前追い切りもそうでしたが、13秒要してしまう追い切りが2週前から続いています。最終追い切りこそ12.6秒でまとめたので、ようやく態勢が整ってきたのかなといった感じですが、いくら斤量的に魅力があっても、状態としてはまだ7分程度という感じがします。

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アドマイヤリードは状態としてはまだ7分程度(1月30日撮影)


【きさらぎ賞/ダノンマジェスティ】

 netkeiba.comの予想オッズが1番人気。これには少し驚きましたが、ユーザーの評価がかなりの精度で正しいことはこれまでに何度も経験しています。だから、きっと1番人気だと思いますが、あとはその役目を務めることができるかどうか。結論から言えば、きっちり自分の能力だけは走れそうだと思います。

 1ヶ月ちょっとのレース間隔ですが、遅いところも含めて、きっちりと乗り込まれてきました。ただ先週の時点では時計も遅く、併せ馬でも遅れていたので、どうだろうと半信半疑でしたが、最終追い切りは自己ベストを更新する坂路4F51.1秒。2F24.8秒、1F12.5秒で終いもきっちりまとめてきたところが評価できます。

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きっちりと乗り込まれてきたダノンマジェスティ(1月30日撮影)


【きさらぎ賞/カツジ】

 優等生。追い切りの動きを見ているとそんな印象ですが、レースでも卒ない走りができるタイプで大崩れがなさそう。それだけに前走からレース間隔があいていても、あまり不安になるような動きは見せていません。というよりも、むしろ1週前追い切りの動きは素晴らしく、2歳時よりも動けるようになったという印象すらあります。

 最終追い切りは終い重点。ここで優等生ぶりを発揮するのが、前半の遅いラップでもしっかり折り合っていける点。とにかく鞍上の指示をしっかりと聞いて、仕掛けられると反応する。これができているだけに、何の問題もなくレースを迎えることができそうですが、勝ち負けとなると瞬発力ある馬にやられないか、それだけは気になります。

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瞬発力ある馬にやられないかだけが気になるカツジ(1月30日撮影)


◆次走要注意

・1/27 3歳新馬【シンティエンディー】(4人12着)

 すんなり先行して、自分のペースに持ち込めると思いましたが、外から勝ち馬が楽に追いかけてくる展開。前半は全く息が入らない流れになり、最後は完全に失速しました。しかしこの経験は今後に必要なこと。ダメージなく、今回と同じ併用調教で仕上げてくれば、次はもっと楽な競馬になります。

[メモ登録用コメント] [ダート]併用系統の調教タイプなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・節分S【ヒーズインラブ】

 前走時も素晴らしい状態だと思いましたが、31日の追い切りを見ると、それ以上に思えてなりません。脚の回転の速さは素晴らしく、瞬発力勝負になってもしっかり対応できると思います。あとは前走よりも強いメンバー構成だけ。

ヒーズインラブ(1月31日撮影) style=

前走時以上の素晴らしい状態に思えるヒーズインラブ(1月31日撮影)


【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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