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東京新聞杯は距離短縮の中距離G1血統

  • 2018年02月02日(金) 19時00分


◆5年連続でディープインパクト産駒が馬券に

 先週のシルクロードSは、3頭しか出ていないアドマイヤムーン産駒が1〜3着を独占。

 アドマイヤムーン産駒独占は鮮やかすぎましたが、同馬の父系は大系統ミスプロ系。で1〜3着はすべて4枠より内。

 シルクロードSは「父大系統ミスプロ系」「4枠より内」とは、単行本「重賞ビーム」のポイントにも何年も載せ続けています。

 シルクロードSで「内枠のミスプロ」と何年も載せ続け、結果が毎年のように出るのは「大雑把な血統のククリ」と「大雑把な馬柱のククリ」を組み合わせる手法が有効だから(ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト、競馬放送局で掲載している推奨馬2頭のうち1頭をフミノムーンにしたのも「内枠のミスプロ系」の人気薄だから)。

 たとえば、来年のシルクロードSで、

A.アドマイヤムーン産駒が出ているが大外枠
B.父ミスプロ系の最内枠

 の馬が出ていたら、ボクはBのパターンの馬を上に評価するでしょう。結果的に、Aのアドマイヤムーン産駒が走ってしまうことがあるのも競馬の難しさであり、競馬をパターン化して攻略したつもりになる難しさでもありますが(笑)。

 さて、東京新聞杯はディープインパクト産駒が5年連続で馬券に。東京新聞杯でディープ産駒が走りやすいのは「中距離重賞」から参戦してくる「クラシック血統」が走りやすい構造、傾向だからでは?

 そうした構造であるなら、ディープ産駒に限らず「前走中距離重賞」で「父中長距離G1」のパターンに該当する馬は、当レースで走りやすいはず。

 なお「ディープ産駒」かつ「前走芝1800m以上の重賞」に出走していた馬は、昨年はプロディガルサンのみで5人気2着。一昨年はスマートレイアーのみで5人気1着。

 ここ2年は「中距離重賞からのディープ産駒」が結果的に上手くハマりましたが、このククりは来年のシルクロードSで「アドマイヤムーンの内枠」がズバリ決まるのと同じぐらい、都合の良いククリにも思えます(ディープ産駒自体が、ひとつの系統と考えられるぐらいのククリなので、アドマイヤムーンほどのククリではないかもしれませんが)。

 東京新聞杯は「前走1800m以上の重賞」で「父がクラシック種牡馬」のパターンを狙うぐらいがシルクロードSにおける「父ミスプロの内枠」ぐらいのククリではないかと。

 今年「父がクラシック種馬」で「前走芝1800m以上の重賞」に該当するのはアドマイヤリード、リスグラシュー、ダイワキャグニー、カデナの4頭。

 カデナが走ってくれれば、来年のシルクロードSでも「内枠のアドマイヤムーン」が走ってしまうぐらいの鮮やかさにも思えますがはたして。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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