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きさらぎ賞は初勝利直後の馬が人気を裏切りがち

  • 2018年02月03日(土) 20時00分


 1月8日(6億1197万1400円)、1月14日(6億3507万6800円)、1月21日(7億4146万4900円)と、3回連続で発売金額が6億円を超えていた今年のWIN5。開催替わりとなった前回1月28日も6億5669万2000円まで伸びました。4回連続の6億円超え自体は2017年の12月10日〜12月28日以来ですが、その前は2017年の3月26日〜4月16日。しかも、この2例はいずれも4回すべてがGIレース施行日という特殊な状況下で達成されたものです。私たちWIN5を買う側としても売り上げが大きいに越したことはありませんし、上半期のGIシーズンまでこの調子が続いてくれればと思います。

 明日2月4日のWIN5は総出走頭数が66頭、総組み合わせ数が35万8400通り(土曜16時現在)。波乱の決着を期待できそうなレースがある一方、総組み合わせ数自体はそれほど多くありません。10頭立てとなった京都の2鞍をいかに効率よく突破するかがひとつのポイントと言えるでしょう。

 なお、2場開催の今週はWIN5の発売締切時刻が14時30分(JRAダイレクトは14時25分)に繰り上がっておりますのでご注意ください。

◆東京新聞杯は枠順や前走内容で絞り込みたい

 1レース目は3歳500万下のゆりかもめ賞(東京9R)。前走の京成杯で3着に健闘したイェッツトあたりが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上1600万下の河原町S(京都10R)。こちらは前走で2着に好走しているエポックらが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の金蹄S(東京11R)。比較の難しいメンバー構成で、人気はやや割れるかもしれません。

 4レース目は3歳GIIIのきさらぎ賞(京都11R)。土曜16時の時点ではカツジ、グローリーヴェイズ、ダノンマジェスティあたりに支持が集まっていました。

 5レース目は4歳以上GIIIの東京新聞杯(東京11R)。こちらはかなりの混戦模様ですが、土曜16時の時点でグレーターロンドンやリスグラシューらが上位人気グループを形成しています。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年02月04日版]

1位 京都11R 10.カツジ
2位 京都10R 8.カネトシビバーチェ
3位 東京9R 3.ヴォウジラール
4位 東京10R 3.モズアトラクション
5位 東京11R 8.リスグラシュー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都10R 9.スマートレイチェル
7位 東京9R 7.ロジティナ
8位 東京10R 5.ホーリーブレイズ
9位 東京11R 3.サトノアレス
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 東京11R 16.グレーターロンドン
11位 京都11R 8.グローリーヴェイズ
12位 東京11R 10.ダノンプラチナ
13位 東京10R 11.ウインユニファイド
14位 東京9R 10.イェッツト
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 6.エポック
16位 京都11R 9.ダノンマジェスティ
17位 東京11R 1.アドマイヤリード
18位 東京11R 4.ディバインコード
19位 東京10R 12.サンホッブズ
20位 東京10R 15.マイネルクラース
21位 東京10R 1.カフェブリッツ
22位 東京9R 9.スターフィールド
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京9R 6.エルティグレ
24位 京都10R 7.ラバニーユ
25位 京都11R 7.オーデットエール
26位 京都11R 4.ラセット
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のきさらぎ賞(京都11R)は実績馬が強いレース。「“JRA、かつ500万下から上のクラスのレース”において連対経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-21]ですから、新馬や未勝利を勝ち上がった直後の馬は過信禁物と見るべきでしょう。また「“JRA、かつ新馬、GI、GIIを除くレース”において4着以下となった経験のある馬」は2013年以降[0-2-1-17]、「“JRAのレース”において上がり3ハロンタイム順位が1位となった経験のない馬」も2013年以降[0-0-0-13]と、それぞれ勝ち切れていません。今年のメンバー構成なら、カツジやグローリーヴェイズを重視したいところです。

 5レース目の東京新聞杯(東京11R)は実績と枠順がポイント。「“JRA、かつ1600mのGI”において4着以内となった経験があった馬」を除くと、「馬番が7〜18番だった馬」は2009年以降[0-2-3-54]と苦戦していました。さらに「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.7秒以上だった馬」は2009年以降[0-1-1-46]、「前走の条件が“国内ならびに外国のGI”以外、かつ前走の単勝人気順が7番人気以下だった馬」は2009年以降[0-0-2-43]、「前走の出走頭数が14頭以下だった馬」は2009年以降[0-0-0-25]。これらの条件をクリアしているサトノアレス、リスグラシューあたりが有力だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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