◆興味深いのは500万条件を勝ってきた馬が…
最終的にどの馬が出走できるのか1勝馬の状況が見えないフィリーズレビューだが、とりあえず具体的なメンバーを横に置いて、馬券上重要と思われるポイントを書いておく。それは前走1600m組重視だ。
前走芝1200mに出走していた馬は過去10年[0-0-0-21]。06年のダイワパッションまでは勝ち馬も出ていたのだが、それ以降は馬券に絡まない以前に人気になる馬も出ていない。
となると、事実上の選択肢は芝1400m組と芝1600m組。前者は勝率5.3%・複勝率15.8%で回収率は単81%・複52%。後者は勝率10.0%・複勝率27.5%で回収率は単153%・複177%となっている。すべての指標で芝1600m組が上だ。
ただ、勝率・複勝率で上回るのは、芝1600m組に阪神JF組が含まれることも影響している。では前走阪神JF組と、朝日杯を使ったベルカントを除くとどうなるか。勝率9.4%・複勝率22.6%、回収率は単179%・複83%でまだ1400m組を上回っている。
着度数的には[5-4-3-41]なのだが、興味深いのはそのうち500万条件を勝ってきた馬が[2-1-0-1]と4頭中3頭馬券になっていること。ちなみに芝1400mの500万条件を勝ってきた馬は[1-1-2-10]。こうしてみると、距離短縮で臨むアドバンテージを感じる。
今回の登録馬中、前走芝1600mを走っていた馬は8頭。ただうち2頭は前走未勝利勝ちだし、収得賞金900万円以上は3頭だけ。さきほどの500万勝ちパターンだとレッドレグナント、王道の阪神JF組だとコーディエライトが軸候補ということになる。