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今年のフィリーズレビュー組をどう扱う

  • 2018年04月03日(火) 12時00分


◆ヒモを絞ることに意識を向けた方がよい?

 今回は軸選びというよりは、ヒモ馬の数を減らす観点から、フィリーズレビュー組について考えてみたい。

 阪神が改修されて外回りコースができて以降の桜花賞で、前走1600m未満(距離延長で桜花賞に臨む)のレースを走っていた馬の成績は[2-0-2-67]。うちフィリーズレビュー組が[2-0-2-56]で、別レースからの距離延長だった馬は馬券に絡んでいない(ちなみに今年は他レースからの距離延長は不在)。

 馬券に絡んだのは4頭だが、この4頭は
レーヌミノル=阪神JF3着
アットザシーサイド=阪神JF5着
アイムユアーズ=阪神JF2着
レジネッタ=阪神JF6着
で、すべて阪神JFに出走し、まずまずの結果は出していた。アットザシーサイドの着差は0.6秒、レジネッタは0.5秒だ。

 距離延長での桜花賞出走で惜しくも馬券に絡まない4,5着だったという馬は期間内に6頭いるが、うち4頭は阪神JFに出走。残り2頭のうちクイーンズリングは新馬1800m→2戦目1600mだった馬。いかにも距離が課題という馬で掲示板入りしたのは昨年のカラクレナイしかいない。

 今年のフィリーズレビュー1〜3着馬はすべて阪神JF不出走。マイルを2回以上経験した馬もいない。こうなると、すべてバッサリ切って点数を減らす手もあるのではないだろうか。敢えて狙うなら阪神JF5着のモルトアレグロ(フィリーズレビュー10着)だが、スパイツタウン産駒だけにマイルへの延長はプラスとも思えない。この組に△を回すよりは、とにかくヒモを絞ることのほうに意識を向けたほうがよいようにも思える。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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