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ワグネリアン「消し」でタナボタを!/皐月賞

  • 2018年04月13日(金) 18時00分


◆2週連続で「1枠の本命」に戦いを挑む!

井崎 先週の桜花賞だけど……わりと惜しかったよね? ラッキーライラック「消し」の勝負で、結果自体は1→3着でハズレだったワケだけど、着眼点は悪くなかった気がする。

須田 最内を引いたラッキーライラックは、ボクも楽な競馬にはならないと思っていましたからねえ。重圧のなかでベストの騎乗をした、石橋脩ジョッキーが素晴らしい。

井崎 それを並ぶまもなく差し切ったアーモンドアイの末脚、強烈だったよな。桜花賞は追い込みがけっこう決まるとはいえ、最後方からの直線一気とは恐れ入ったよ。

須田 上がりが、2番目に速かったトーセンブレスよりさらに1秒も速いというのは、めったにお目にかかれませんよ。オークスでどんな競馬が見られるか、楽しみですなあ。

井崎 須田クンが、予想がハズレた小言よりもレースの感想を優先するくらいだもんな(笑)。さて、ダノンプレミアムの回避は残念だけど、皐月賞も面白そうだよね。

須田 それこそ、単勝1倍台になっていたであろう大本命がいなくなったんですから、馬券的には面白くなりましたよ。それにしてもセンセイ……振り回してきましたね。

井崎 まさか、2週連続で「1枠の本命」に戦いを挑むことになるとは(笑)。でもさ、押し出された1番人気を嫌うというのは、馬券におけるセオリーみたいなものだろ?

須田 センセイの語る馬券のセオリーというだけで、眉唾モノですな(笑)。それにコレ、昨年分が11頭も残ってるじゃないですか。ハズレるパターンの「王道」ですよ。

井崎 でも、今年はこの内容で7頭にまで絞れちゃうし、残った馬のラインナップもけっこう面白そうなんだよ。個人的な手応えとしては、けっして悪くないんだけどねえ。

須田 禁じ手の血統ネタでワグネリアンを消しておいて、よくもまあそんなことを。キタノコマンドールの「消し」も、皐月賞でのミルコの強さを考えると危なっかしいような。

井崎 すみれSがとんでもなく強かったし、底を見せていないのも魅力だよね。でも、キャリア2戦というのも含めて、データからはけっこう買いづらい……と思うんだけど。

須田 無敗馬が好きなセンセイにしては珍しい(笑)。ある程度は荒れてもらわないと困るラインナップと頭数ですが、果たして思惑どおりにいくんでしょうかねえ……。

☆03番ジャンダルム
☆09番オウケンムーン
☆10番ジェネラーレウーノ
☆11番マイネルファンロン
☆12番グレイル
☆13番ダブルシャープ
☆15番ステルヴィオ

・前走が5番人気以下かつ5着以下だった馬
※中山過去9回[0-0-0-21]
●2017年該当馬→トラスト(13着)
○2018年該当馬→ジュンヴァルロ

・前走で2100m以上戦に出走していた馬
※中山過去9回[0-0-0-10]
●2017年該当馬→クリンチャー(4着)
○2018年該当馬→キタノコマンドール、ケイティクレバー

・前走1番人気馬をのぞく、母父がミスタープロスペクター系である馬
※中山過去9回[0-0-0-30]
●2017年該当馬→スワーヴリチャード(6着)、マイスタイル(16着)、アダムバローズ(17着)、アメリカズカップ(18着)
○2018年該当馬→ワグネリアン、キタノコマンドール、エポカドーロ

・前走弥生賞組をのぞく、関東所属騎手に乗り替わる馬
※中山過去9回[0-0-1-26]
●2017年該当馬→トラスト(13着)、キングズラッシュ(15着)
○2018年該当馬→タイムフライヤー、スリーヘリオス、ジュンヴァルロ

・前走、4コーナーを先頭で回っていた馬
※中山過去9回[0-0-1-12]
●2017年該当馬→マイスタイル(16着)
○2018年該当馬→アイトーン、ケイティクレバー、サンリヴァル

2017年残った馬→アルアイン、ペルシアンナイト、ダンビュライト、レイデオロ、ファンディーナ、ウインブライト、カデナ、プラチナヴォイス、サトノアレス、アウトライアーズ、コマノインパルス

【2017年結果】
1着:アルアイン(○)
2着:ペルシアンナイト(○)
3着:ダンビュライト(○)

2018年上半期[星取り表]:△○△●●●●●△●○●◎●

1975年から新聞、雑誌などにユニークな競馬エッセイを発表。1983年からフジテレビの競馬中継にレギュラー解説者しても活躍中。須田鷹雄との掛け合いによって誕生した消去法は、もはや伝説の馬券術。巷では「1年遅れのバカ当たり」とも称される!?

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