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皐月賞は1600-1800mの重賞における実績が重要

  • 2018年04月14日(土) 20時00分


 前回4月8日のWIN5は、総組み合わせ数こそ73万4400通りとやや多めだったものの、最終的な配当は461万4100円にとどまりました。今年はまだ一千万円を超えた回がなく、2017年12月28日から続く“一千万円未満”決着の連続回数が17まで伸びたところ。以前にも何度か指摘しましたが、これは2016年10月10日から2017年1月5日の14回連続を大きく上回る史上最長記録です。一応、前々回4月1日がギリギリの971万7140円で決まっていますし、“億クラス”の大波乱ばかり続くのも大変なのですが、たまにはWIN5らしいスケールの配当を見たい気がしますね。

 明日4月15日のWIN5は総出走頭数が76頭、総組み合わせ数が79万8720通り(土曜16時現在)。出走取消等によって減る可能性もあるとはいえ、おそらく総組み合わせ数は今年に入ってからもっとも多かった前回4月8日をさらに上回るでしょう。混戦模様のレースも多く、それなりの高額配当を期待して良さそうな回になりました。

◆近年のアンタレスSは前走で先行していた馬が優勢

 1レース目は4歳以上1600万下の難波S(阪神10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は4歳以上オープンの京葉S(中山10R)。今年1月に同コースのジャニュアリーSを勝っているベストマッチョらが人気を集めそうです。

 3レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の福島民報杯(福島11R)。こちらも比較の難しいメンバー構成ですが、4歳のマイスタイルあたりにはそれなりの注目が集まるでしょう。

 4レース目は4歳以上GIIIのアンタレスS(阪神11R)。土曜16時の時点ではグレイトパール、ナムラアラシらが人気の中心でした。

 5レース目は3歳GIの皐月賞(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとステルヴィオ、ワグネリアンあたりに支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年04月15日版]

1位 中山11R 15.ステルヴィオ
2位 福島11R 14.ノーブルマーズ
3位 阪神11R 1.グレイトパール
4位 阪神10R 2.クリノヤマトノオー
5位 中山10R 10.テーオーヘリオス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 8.ベック
7位 中山10R 12.タイムトリップ
8位 阪神10R 12.ドレッドノータス
9位 阪神10R 5.ガンサリュート
10位 阪神11R 15.ミツバ
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 阪神11R 5.トップディーヴォ
12位 福島11R 11.ケントオー
13位 中山11R 2.ワグネリアン
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 中山10R 1.ベストマッチョ
15位 阪神10R 10.トレクァルティスタ
16位 阪神11R 9.コスモカナディアン
17位 福島11R 8.マイスタイル
18位 中山11R 9.オウケンムーン
19位 中山10R 14.ドリームドルチェ
20位 中山10R 2.ブルミラコロ
21位 阪神10R 3.カリビアンゴールド
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 阪神10R 8.エンヴァール
23位 阪神11R 12.ユラノト
24位 福島11R 9.フェルメッツァ
25位 福島11R 15.シャイニープリンス
26位 中山11R 3.ジャンダルム
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の皐月賞(中山11R)は今回よりも短い距離のレースに実績がある馬を重視したい一戦。「“JRA、かつ中央場所、かつ1600〜1800m、かつ重賞のレース”において連対経験のない馬」は2012年以降[0-3-0-57]と信頼できません。また「“JRA、かつ1600m以上、かつ重賞を除くレース”において3着以下となった経験がある馬」も2012年以降[0-0-0-45]。デビュー戦からトントン拍子で勝ち上がってきた馬を高く評価すべきでしょう。なお、2012年以降の優勝馬6頭は、いずれも前走の距離が1800m、かつ前走の着順が2着以内。今年のメンバー構成なら、ステルヴィオを中心に据えたいところです。

 4レース目のアンタレスS(阪神11R)は脚質がポイント。「前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」は2012年以降[0-2-4-53]と勝ち切れていませんでした。また「前走の着順が3着以下だった馬」のうち、「“前年か同年、かつJRA、かつダ1800m、かつGIかGIIのレース”において8着以内となった経験がなかった馬」は2012年以降[0-1-2-42]。前走好走馬、もしくは前年以降の“東海S”や“チャンピオンズC”で善戦した馬を重視すべきだと思います。さらに「出走数が31戦以上だった馬」は2012年以降[0-0-0-30]と好走例なし。これらの条件をすべてクリアしているグレイトパール、トップディーヴォ、出走数以外に不安要素のないミツバが有力候補と見ていいでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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