◆最も多いのはニュージーランドT組だが…
NHKマイルといえば、前走レースで多いのがニュージーランドトロフィー。過去10年の出走馬180頭中、3分の1以上にあたる64頭がニュージーランドトロフィーから来ている。
ただこのニュージーランドトロフィー組、勝ってきた馬が過去10年で[1-0-0-8]、2着してきた馬が[0-1-0-8]。同じ1600mでも前走着順が全くアテにならないので、どれを選んでいいものか分かりづらい面がある。また、ここ4年は3着馬が2頭出ている(人気薄での3着なので馬券上の価値はあったが)だけで、ますます扱いづらい。
かわって目立つのがクラシック路線からの転向組だ。アエロリット、メジャーエンブレムは桜花賞組。クラリティスカイやロードクエストは皐月賞組。アネモネSから来たリエノテソーロ、スプリングSから来たミュゼスルタンのようなトライアルからの転向組もいる。
一冠目もしくはそのトライアルから来て馬券に絡んだ馬は過去10年で12頭。いずれもオープン勝ちか重賞2着があった。収得賞金が足りているのだから当然ではあるが、その「オープン勝ちか重賞2着」が前走だったという馬はレッドスパーダ1頭だけ。直近のレースでアピールする面がないぶん、過剰人気にもなりにくいメリットがある。
今年の登録馬で、前走が桜花賞・皐月賞もしくはそのトライアルという馬は4頭。桜花賞から来た3頭とスプリングSから来たルーカスだ。おそらくはどれも人気にはならないはず。高配当の立役者になってくれるかもしれない。