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前走から斤量減の2頭を狙う/ヴィクトリアマイル

  • 2018年05月08日(火) 12時00分


◆この2頭は人気も落ち着くはず

 ヴィクトリアマイルは波乱が多いせいか、「こういう臨戦過程でこういう人気・着順の馬が強い」という傾向を見出しづらい。

 牡馬を相手に戦ってきた馬が強いのではと思い調べてみたが、前走で牡馬も出走できる重賞に出ていた馬の成績は過去10年[5-3-2-31]。好走馬は上位人気馬ばかりで、7番人気以下は[0-0-0-16]。今回上位人気に推されるであろうアエロリットは買えることになるが、レッツゴードンキあたりでギリ、レーヌミノルとリエノテソーロは過去の例だとシルシの対象にはしづらい。

 これだけでは材料不足なので、他にもいろいろ調べてみた。前走から斤量据え置きの馬は回収率が単46%・複46%で面白みに欠ける。斤量増になる馬は複回収率が182%だがミナレットなど少数の馬が押し上げた回収率で、複勝率は12.8%と全馬平均より低い。

 斤量減組は[4-3-3-24]で回収率は単168%・複131%。これもヴィルシーナ(14年11番人気1着)とホエールキャプチャ、ケイアイエレガント(ともに2ケタ人気2着)が効いているが、勝率・複勝率も3つのグループではいちばん高い。

 今年の該当馬はアドマイヤリード(56→55)とソウルスターリング(同)の2頭。ともに馬券の対象から外れた直後のレースなので人気もある程度落ち着くはず。どちらを優先するかはもうしばらく考えるとして、この2頭を馬券の中心にしてみたいと考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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