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高額配当続出!ヴィクトリアマイルで狙いたいパターンは…

  • 2018年05月11日(金) 18時00分


◆阪神牝馬Sから前進のありそうな馬を選びたい

 ヴィクトリアマイルを考えるうえで、まず検討する対象は阪神牝馬S組だろう。本番と同距離になったことで阪神牝馬S→ヴィクトリアマイルが直結するようになるかと思いきや、過去2回はいずれも好走馬が多少入れ替わる結果になっている。同距離だから同じ結果が繰り返されるというわけではなく、本番に向けて前進のありそうな馬を選ぶ必要がある。

 また今年は、阪神牝馬Sがかなりのスローペースでもあった。それによって損をした馬を本番で狙うという考え方が出てくるのは当然で、リスグラシューはその観点から人気になりそうだ。

 東京コースは向くし、馬の評価として悪い点はない。今回はかなりのチャンスだろう。人気になってしまう点だけがマイナス要素というところか。

 もう1頭阪神牝馬組から強調したいのがアドマイヤリード。斤量も軽くなるし、前走にしても差は僅か。昨年に比べると配当妙味は無いかもしれないが、連覇まで意識したい。

 ミスパンテールの評価が難しい。地力強化しているのも確かだろうが、前走については展開に恵まれた。個人的には別な軸からこの馬はヒモにとどめるという形で考えている。

 別路線組ではやはりアエロリットが最有力。牡馬相手に戦って好走し、距離短縮で本番というのは理想的なステップ。テン乗りだが、脚質ととるべき戦法がはっきりしているので大きな問題にはならないかと思う。取りたい位置がすんなり取れるかどうかだけだ。

 レッツゴードンキは高松宮記念がまたも惜敗だったが力のあるところは見せた。問題はマイルへの距離延長。桜花賞馬になった当時とは違ってここ最近は短距離仕様になっている印象もあり、能力を評価しても△くらいというのが個人的な評価だ。

 ソウルスターリングはアドマイヤリードと同様に1キロ減で臨むレースだし、東京コースがプラスに働く可能性はある。ただ前走を見てもかなりちぐはぐな内容で、メンタル面の問題はありそう。今回は人気落ちしそうなので、あまりにオッズがつくようなら手を出してみたいようにも思う。

 昨年人気薄で2着したデンコウアンジュはその後もそれなりに走っており、今回も持続力勝負になれば複穴になりうる。ただ、今年は昨年以上にメンバーが揃った感もあるので、馬券に入れるとしても3着前提か。

 さらに配当のつきそうなところを挙げるならデアレガーロ。前走着順が良いのに人気薄というのはヴィクトリアマイルで狙いたいパターン。今年思いつくのはこの馬だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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