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ヴィクトリアMは左回りのGIで好走経験のある馬が強い

  • 2018年05月12日(土) 20時00分


 前回5月6日のWIN5は1億327万6720円の配当で決着。今年の1〜4月は一千万円を超えた回すら1回(4月15日)だけだったのですが、5月最初の回でいきなり超高額配当が飛び出しました。

 ちなみに、配当が一億円を超えたのは2017年11月12日(1億1593万920円)以来で、通算27回目。的中なしの回を含めれば通算31回目の大波乱です。……ただ、こう書くと案外多いように思えますが、31回のうち28回は2015年以前で、2016年以降は現在のところいずれも1回ずつ。こうした決着がめっきり減ってしまった点は気になります。そういえば、次回へのキャリーオーバーも2014年11月23日を最後に出ていませんね。以前よりも発売金額は下がっており、本来ならばキャリーオーバーとなる回は増えてもおかしくないのですが、それだけWIN5を買う側のレベルが上がっているということなのでしょう。

 明日5月13日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が38万160通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数は前回(110万5920通り)に比べてグッと少なくなりました。いずれも12頭立て以下となった序盤の1〜3レース目をいかに効率よく突破するかがひとつのポイントと言えそうです。

◆青竜Sはオープンクラスや芝での実績に注目

 1レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の錦S(京都10R)。休養明け2戦目のソーグリッタリングらが支持を集めるのではないかと思います。

 2レース目は3歳オープンの青竜S(東京10R)。2連勝中のオメガパフューム、3連勝中のスマハマあたりが人気の中心でしょう。

 3レース目は4歳以上1000万下の赤倉特別(新潟11R)。戦績に安定感のあるシンギュラリティらが注目を集めそうです。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の栗東S(京都11R)。比較の難しいメンバー構成ではあるものの、デビューから8戦連続で連対を果たしているファッショニスタに支持が集中するかもしれません。

 5レース目は4歳以上GIのヴィクトリアM(東京11R)。土曜16時の時点ではアエロリット、アドマイヤリード、ミスパンテール、リスグラシューあたりが上位人気グループを形成していました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年05月13日版]

1位 新潟11R 6.シンギュラリティ
2位 京都11R 8.ファッショニスタ
3位 東京11R 10.アエロリット
4位 東京10R 6.スマハマ
5位 京都10R 4.ソーグリッタリング
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都10R 5.インビジブルレイズ
7位 東京10R 8.アイスフィヨルド
8位 東京11R 11.アドマイヤリード
9位 京都11R 1.ワンミリオンス
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 新潟11R 7.ダノンキングダム
11位 京都10R 8.ワンダープチュック
12位 東京10R 4.オメガパフューム
13位 東京11R 1.レッツゴードンキ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 京都11R 12.ブラゾンドゥリス
15位 新潟11R 3.ピースマインド
16位 京都10R 6.モアナ
17位 京都10R 10.レオナルド
18位 京都10R 7.メイショウオワラ
19位 東京10R 10.アスターソード
20位 東京10R 12.グリム
21位 東京10R 7.メイショウイサナ
22位 東京11R 16.リスグラシュー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京11R 9.ソウルスターリング
24位 京都11R 7.タガノエスプレッソ
25位 京都11R 15.メイショウボンロク
26位 新潟11R 4.ユウチェンジ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のヴィクトリアM(東京11R)はビッグレースでの実績や左回りのコースに対する適性を重視したい一戦。「“前年か同年、かつJRA、かつ左回り、かつGIのレース”において3着以内となった経験のある馬」は2012年以降[5-3-2-12]と安定しています。一方「前走の着順が1着だった馬」は2012年以降[0-1-0-25]、「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の単勝人気順が7番人気以下だった馬」は2012年以降[0-2-1-29]。直近のレースよりも前々走以前のレースにおけるパフォーマンスを重視すべきでしょう。面白そうな馬は何頭かいますが、今年のメンバー構成ならアエロリット、アドマイヤリードの2頭を高く評価したいところです。

 2レース目の青竜S(東京10R)は実績馬や芝向きの馬が優勢。「“JRA、かつ重賞かオープン特別のレース”において5着以内となった経験がある馬」は2014年以降[2-1-3-11]、「“JRA、かつ芝のレース”において5着以内となった経験がある馬」は2014年以降[3-2-3-14]と、それぞれ堅実でした。ちなみに、この2条件を両方ともクリアしていなかった馬は2014年以降[0-2-0-21]と勝ち切れていません。また「“JRA、かつ500万下から上のクラス、かつ出走頭数が11頭以上、かつ1400m以上のレース”において優勝経験のない馬」も2014年以降[0-0-0-17]と3着以内なし。芝の重賞で5着に好走しているアイスフィヨルド、実績上位のスマハマが有力だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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