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角居調教師が“シチズン・オブ・ザ・イヤー”を受賞!祝賀会に出席させていただきました!

  • 2018年05月15日(火) 18時01分
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角居先生“シチズン・オブ・ザ・イヤー”受賞、おめでとうございます!



「忘れることができない」人との再会も


 ヴィクトリアマイルでマイルの新女王誕生。昨年の桜花賞で戦った馬たちなど、活躍する4歳世代が勢ぞろいし、どの馬が来てもおかしくないレース。見ごたえありました。

 スローペースの流れの中、各馬が横一線に並んでゴールを目指し「ゴオー!」と地響きするような音を立ててきた時は、どの馬が勝つのか瞬きする間もなく、目が点になっていました。

 豊騎手が「どっちが勝った?」と言ったほどの接戦。ハナ差20センチの接戦を勝利したジュールポレール号、よく走りましたね。

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リスグラシューとのハナ差の争いを制したジュールポレール(撮影:下野雄規、(C)netkeiba.com)


 田んぼのような泥んこ競馬でしたが途中しっかり脚を溜めて、最後の脚を使ってくれると信じた幸騎手。絶妙の騎乗でした。おめでとうございます!! ずっとこの馬に騎乗して初重賞がGIだから、すごいですよね。幸先輩は牝馬に強いと再確認しました。

 東京だったので「幸先輩、おめでとうございます!」と直接言えなかったのが悔しい。そして塩満助手にも言えなかったのが残念です。明日のトレセン取材の時「おはようございます」の代わりに「おめでとうございます」とあいさつすることにします。

 西園厩舎と言えばマイルに強い馬が多いですよね。GI馬のサダムパテックも塩満さんの担当でした。半妹の活躍もお見事です。元・中尾正厩舎の仲間が活躍してくれるのは、やっぱりうれしいですね。ついつい応援したくなってしまいます。

 NHKマイルでGI初制覇した藤岡佑介騎手にも、おめでとう!(先週言いそびれてしまい)

 そして土曜日に行われた京都ハイジャンプ。アスターサムソン号勝利、おめでとうございます。林騎手、大活躍ですね。2000回騎乗で引退と言われていましたが、まだまだ活躍してほしいな。もったいないです。障害レースを盛り上げていくためにも貴重な存在です。

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京都ハイジャンプを制したアスターサムソンの口取り式 (C)netkeiba.com


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 4月30日、競馬界で活躍される中で引退馬支援活動も活発にし、先駆者としても支えておられるJRA調教師・角居勝彦先生が「2017年度シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞され、その祝賀会に出席させていただきました。幅広く社会貢献された方に贈られる賞だそうです。

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角居先生の“シチズン・オブ・ザ・イヤー”受賞祝賀会に出席させていただきました


 旭堂南鷹さんの司会で開演。競馬界・馬主・乗馬クラブ・TCCFansの会員・騎手代表で福永祐一騎手・大学の講師など、各界の著名人が100人近く参加されていました。新聞記者やトラックマンの方もいましたね。

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講談師・旭堂南鷹さんの司会で開演


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“花の12期生”の同期、福永祐一騎手も参加


 僕の隣のテーブルの方の姿を見て「あっ! 見覚えがある、この方を忘れるわけがない」。

 “タニノ”の谷水雄三オーナーです。1996年3月2日、僕は「タニノレセプション号」で初騎乗、次週の3月10日に初勝利を挙げさせてもらいました。記憶障害になったけど特にこの馬のことだけは、忘れることができない。

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“タニノ”の谷水雄三オーナーと


常石 谷水さんお久しぶりです。お会いできてうれしいです。

谷水 おー、よう頑張ってるね。競馬場でよく会ってるんだよ。

常石 え、そうなんですか? 気が付かずにすみません(苦笑)。

谷水 いや、声をかける間もなく忙しそうにしてるからな。元気がいいよ。

常石 ありがとうございます。お見かけしてもきっと気が付かないのかもしれません。失礼しました。

谷水 また馬に乗ってパラリンピック目指してるそうやね。応援してるよ、頑張ってね!

常石 はい、ありがとうございます。頑張ります。中尾先生にもお会いしたこと、お話ししておきます。

谷水 ご無沙汰していますが、中尾先生はお元気にされていますか?

常石 はい、元気です。毎朝歩いているそうですよ。

谷水 よろしくね。

常石 わかりました。サンクスホースデイズの活動にご支援いただきありがとうございます。

 僕のように障害を持つ人たちにとって、ホースセラピーは大切な存在です。この活動に僕も参加させていただき、いろんな方と触れ合うことができてうれしいです。これからもよろしくお願いします。

 他に菊花賞馬「キセキ」の石川達絵オーナーにも応援していただきました。

 そして角居調教師を中心に栗東市との協賛で新企画が「始動」。

“馬のまち栗東”の新名所に! みんなでつくる「HORSE THERAPY PARK RITTO」が2018年度にオープン予定です。

 施設概要です。
*日本初セラピー馬房常設…引退馬の休養場所。セカンドキャリアの可能性を広げる時間と場所を提供する
*セラピーホース活用 PONY KIDS…支援を必要とする子供たちに乗馬を通じて療育。子供たちと馬が共生する癒しの環境
*地域の皆様などの一般利用施設…TCCホースを迎え入れ、0歳から100歳までの人が馬を介して交流できる場所づくり

 以上のような施設着工に向けての発表と、TCCホースの紹介やサンクスホースデイズの活動報告がありました。

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▲▼TCCホースの紹介やサンクスホースデイズの活動報告がありました

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 TCCメンバーになり、支援するだけでなく特典もある活動に参加してください。1日33円から始める支援です。詳しくは、TCCのホームページをご覧ください。

 僕が意識不明の重体から目覚め意識が少しずつよみがえってきた時、馬のことしか思い出せませんでした。必死で毎日馬に会いに行き、目をじっと見ていると、しゃべってくれるんです。

 レースで勝った時のことや、失敗し先生に注意され落ち込んでいたことなど…ドンドン浮かんでくるんです。エネルギーをもらい、しっかり歩けるようになっていくのを感じました。心も元気になるんです。

 落馬してから14年も経ちましたがどんどん馬に惹かれていきます。馬からもらったエネルギーで命丸儲けです。不思議なパワーを持つ馬たちに触れてみませんか? パワースポットのある街・栗東です。

 角居先生の志は、競馬ファンだけではなく一般社会に大きな影響を与えています。先生はあいさつの中で「夢が少しずつ現実化していくのはうれしいが家族には迷惑をかけていると思う。特に妻には感謝している。この場を借りて『ありがとう!』」とおっしゃっていました。

 一歩も二歩も控えて同席する奥様も感無量で頬を濡らされていました。奥様がいらして、角居先生の夢が広がっていくんだなと感じました。

 たまたま会が始まる前に奥様とお話ができ、ツーショットで写真も撮っていただき、光栄でした。とってもおキレイで素敵な方でした。奥様の希望で写真公開ができなくて残念です。

 栗東の街が変わるのが楽しみです。期待しましょう!

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 そして今週はオークス。角居厩舎はサトノワルキューレ・カンタービレ・ランドネと3頭出し。アーモンドアイ・ラッキーライラックはどんな走りを見せるのか? リリーノーブルも外せないし、あるいはリーティングトップ・藤原英昭厩舎のレッドサクヤから馬連勝負!? 週末までジックリ情報収集して、皆さんも楽しんでください

つねかつこと常石勝義でした。

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桜花賞馬アーモンドアイは、オークスでどんな走りを見せるか? (C)netkeiba.com

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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