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新星・サクセスエナジー、ベテラン勢相手にどこまでやれるか?!/さきたま杯

  • 2018年05月29日(火) 18時00分


上位人気馬の信頼性が非常に高いレース


 5月30日(水)、浦和競馬場で行われる『第22回さきたま杯(JpnII)』は3月の黒船賞、4月のかきつばた記念に続くダート1400mのダートグレード競走。昨年は3番人気ホワイトフーガが勝利しましたが、過去5年1番人気馬は【2-2-1-0】、2番人気馬は【2-1-2-0】とどちらもすべて馬券圏内!上位人気馬の信頼性が非常に高いレースです。

昨年は3番人気のホワイトフーガが優勝(写真は17年さきたま杯優勝時、撮影:高橋正和)


サクセスエナジーは血統も後押ししてくれそう


 人気を集めそうな1頭はかきつばた記念を勝って重賞初制覇を果たした4歳馬サクセスエナジー。昨年12月の500万下から3連勝でオープン入り。3月のコーラルS(阪神・OP)は6着に敗れたものの勝ったモーニンとは0.7秒差。初めての地方競馬参戦、ダートグレード競走挑戦となった前走・かきつばた記念では逃げたトウケイタイガーの外にピタリと付けて2番手からの競馬。3コーナーで早め先頭に立つと、直線で追い上げてきたキングズガードを抑えてゴール。1400m戦はこれまで6戦して【3-0-0-3】。浦和コースは初めてですが、3戦3勝のコンビ・松山弘平騎手とともに重賞連勝を目指します。ジャパンダートダービー、フェブラリーS、東京大賞典を制したサクセスブロッケンの“いとこ”という血統も更なる飛躍を後押ししてくれそうです。

3戦3勝のコンビ・松山弘平騎手とともに重賞連勝を目指すサクセスエナジー(写真は18年かきつばた記念優勝時、撮影:高橋正和)


 さきたま杯はリピーターの活躍も目立つレース。今回3回目の挑戦となるベストウォーリアも上位争い必至。2014年、2015年のマイルチャンピオンシップ南部杯連覇を含む重賞5勝馬。メンバー中唯一のJpnIホースで、1400mの成績も9戦して【3-4-1-1】連対率77.8%は今回のメンバーで突出した好成績。2015年10月のマイルチャンピオンシップ南部杯以降2年7か月、勝ち星から遠ざかっていますが、この舞台での復活も夢ではありません。2016年2着、2017年3着以上の成績を狙います。

2年7か月ぶりの勝利を狙うベストウォーリア(写真は15年マイルCS南部杯優勝時、撮影:高橋正和)


 前走・東京スプリントを制し衰え知らずの力を見せた8歳馬グレイスフルリープ。昨年9月の韓国・コリアスプリント制覇をはじめ12月の兵庫ゴールドトロフィーも制覇。速いペースで逃げた黒船賞では失速して5着でしたが、続く東京スプリントでは6番人気の低評価を覆す鮮やかな逃げ切りで、キタサンミカヅキ以下を封じ込めました。浦和コースは2016年9月のテレ玉杯オーバルスプリント以来2度目。その際は後方からの競馬になり7着に敗れましたが、今回すんなりと先行できれば再び上位争いができそうです。

前走で衰え知らずの力を見せたグレイスフルリープ(写真は18年東京スプリント優勝時、撮影:高橋正和)


 ネロはこれまで芝のレースを中心に使い、京阪杯を2016年・2017年と連覇した芝の短距離重賞ウイナー。昨年11月のJBCスプリントで4着、前走・東京スプリントでも3着という成績からダートグレード競走でも上位の力があることは証明済み。ダート1400mはかつて1度だけ走って12着(2014年11月・京都)ですが、本格化前のことなので参考外にしてもいいかも。未知数の部分が多いですが、侮れない存在。

これまで芝のレースを中心に使っていたネロ(写真は17年京阪杯優勝時、(c)netkeiba.com)


 地方勢の筆頭は昨年10月の東京盃を制した船橋のキタサンミカヅキ。前走・東京スプリントでも逃げ切ったグレイスフルリープには届かなかったものの、ゴール前豪快な追い込みで2着まで追い上げた力は本物。浦和コースも昨年12月のゴールドCで勝ったソルテと同タイム3着があるのは心強い材料。これまでさきたま杯を制した地方馬は2004年ロッキーアピール、2011年ナイキマドリード、2016年ソルテの3頭。史上4頭目に名前を刻むことができるでしょうか。

史上4頭目の地方馬制覇を狙うキタサンミカヅキ(写真は17年東京盃優勝時、撮影:武田明彦)


 浦和のノブワイルドも見逃せない1頭。JRA所属時代、2014年11月のオキザリス賞(東京・2歳500万下)でブルドッグボスの2着だったことがあるのは注目ポイント。2015年に浦和に移籍後、南関東競馬で実戦を重ね今年に入って2連勝中。その勢いに乗って初めてのダートグレード競走に挑みます。

初めてのダートグレード競走に挑むノブワイルド(写真は15年黒潮盃出走時、撮影:高橋正和)


 そのほかJRA所属時代に阪急杯3着があるナガラオリオンは金沢に移籍後2戦2勝でここへ。ハイセイコー記念、ダービーグランプリを制している大井のトロヴァオは初めての1400m戦に挑戦。新境地を開拓できるか注目です。

 新星・サクセスエナジーがかきつばた記念に続いて勝利を挙げるのか?ベストウォーリア、グレイスフルリープ、キタサンミカヅキの8歳勢が待ったをかけるのか?上位人気馬が好走するさきたま杯、どの馬が1、2番人気になるのかも非常に気になるところ。当日の馬の状態はもちろん、直前の人気もチェックして馬券を買いたいレースです。果たして今年はどんなドラマが待っているのか、実力伯仲の1400m戦、お見逃しなく!

※次回の更新は6月6日(水)18時。翌日に門別競馬場で行われる「北海道スプリントC」のコラムをお届けします。


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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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