スマートフォン版へ

【安田記念】連闘Vの裏にあった “三位一体”「この選択肢からGI勝ち…矢作先生はさすが」

  • 2018年06月07日(木) 18時01分
哲三の眼

▲連闘でのGI勝利は89年の安田記念以来、29年ぶり(撮影:下野雄規)


戦前の懸念材料とされていた連闘策が見事にハマり、モズアスコットが安田記念で初のGI勝利。タイトなレース間隔により本番に至るまでの馬自身の頑張りや厩舎の調整力がカギを握る中、最後のバトンを受け取ったジョッキーも完璧な騎乗を見せるなど、まさに“三位一体”での勝利を見せました。今回は常識に捉われないチームだからこそできたこの離れ業の凄みを哲三氏が解説します。(構成:赤見千尋)

条件が整っていたからこそ連闘策


 今年の安田記念は連闘で挑んだモズアスコットが、9番人気という低評価を覆して初GI制覇。デビューした頃から、「いつかGIを勝つ馬だな」と感じていましたが、初のGI挑戦でとんとん拍子で勝ってしまうとは…。矢作厩舎の調整力、馬自身の頑張り、そしてクリストフのいつもながらの好騎乗と、すべてがファインプレーだったと思います。

 矢作先生は戦前から「連闘は得意分野」というコメントをしていました。それでもやはり、現在の日本の競馬において、連闘でGIに挑むというのはセオリーから外れたローテーション。この選択肢を選んで見事GI勝ちに導いた矢作先生はさすがだなと感じます。

 モズアスコットは賞金加算のために前週の京都でのオープン特別に出走したわけですが、この連闘はいろいろな条件が整っていたからこその選択だったと思います。矢作先生と直接馬のことを話したわけではないですが、まず京都でのレースだということが大きかったのではないでしょうか。栗東から京都競馬場というのはJRAの中でも距離が近く、輸送の負担が少ない場所ですから。

 それに、2着に負けはしましたが、前走のレース内容も結果的には良かったのではないかと思います。出遅れて外々を回る形になりましたが、馬にとっては変に内に入れてゴチャゴチャした競馬をするよりも、疲れが残りにくかったのではないかと。1番人気でしたし、もちろん勝ってGIへという形が最高だったと思いますが。

 連闘のプラスの効果としては、馬の

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング