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波乱の安田記念、そして今週

  • 2018年06月08日(金) 12時00分


◆血統と冷静な対処と手綱捌きが勝利への要因

 東京競馬5週連続G1が終わり、先週からは2歳戦もスタート。そして来週からは函館も開幕と、早い。

 さて安田記念ですが、まさか連闘で挑んだモズアスコットとは…。

 これは個人的な意見ですが、G1レースはそこを目標に狙って逆算して挑むイメージが強く、連闘でしかも輸送もある中、軽視してしまいました。レース後に、長年競馬をみてこられた井崎先生が「フランケルだな」と呟きましたが、血統と道中ゴチャついてポジションを下げる場面がありながらも冷静な対処と、その際に馬を燃えさせすぎなかったルメール騎手の柔らかな手綱捌きも勝利への要因だった気がします。

 また一方、人気を背負ったスワーヴリチャードは予定外の-10kg。

 これは単なる10kg減ではなく、輸送を考慮して+10kgと大きめに作った中での-10kgゆえ、実質20kg減に。

 レース後、担当の久保助手も、

「何でだろう?」と、疑問が残る減り方。

 暑さなのか? 東京だからなのか? 時期的なものなのか?もしくは他にあるのか? 謎も残る1戦となった気がします。

 さて明後日は東京ではエプソムCとなります。

 前走のメイS組から勝ち馬以外に面白みを感じたのは約8ヶ月振りのレースとなったブラックスピネル。

 結果は7着でしたが、直線狭くなるところを考えても走っている内容。一度叩かれて良くなっていれば面白みありかな? と思っていましたが、厩舎へ馬を見に行くと(まだまだかな…)という太目感。

 担当の濱田助手も、

「ガラッと変わるかな? と思ったら…。追いきりも最後のひと伸びが物足りなくて。それは騎乗していた生野も言っているから、そうなのだと思う」と控えめ。

 ただそれも踏まえて最終追いきりは、かなりハードに追っての内容。このひと追いでどこまで変わるか? その点と梅雨時期ゆえ雨が降って時計のかかる馬場となることに期待です。

 また逆に変わり身を感じたのがサトノアーサー。兼武助手も、

「踏み込み、反応が明らかに前走時とは違う」と好感触。確かに追いきりを見ても、水口騎手が馬の首の動きやフォームを邪魔しておらずスムーズだったのもありますが、以前よりもフットワークが良い印象。ただ1ハロン伸びての折り合いと外枠、これは鍵となりそう。

 よって予想の結論はもう少し考えます。

 それでは週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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