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ハービンジャーとピヴォタルを狙うタイミング

  • 2018年06月08日(金) 19時00分


◆上がるか落ちるか、ペースチェンジがカギを握る

 今年のマーメイドSは、ハービンジャー産駒が初出走。同種牡馬の産駒は阪神芝重賞は、特に堅実に走ってます。

 特に産駒のノウハウも上がってきた2016年以降は単勝20倍以内で出走した5頭のうち4頭が連対。唯一連対できなかったのは「距離短縮」のローテーション。

 当コラムでも何度か書いていますが、ハービンジャー産駒は、前走よりもペースが落ちやすい距離延長のローテーションを好み、短縮を苦手とする産駒が多い種牡馬。ペルシアンナイトも、距離延長で出走した阪神芝重賞の大阪杯は本命。短縮の安田記念は思いっきり評価を落としました。

 マーメイドSは、ハービンジャーと同じダンチヒ系の血にも相性の良いレース。昨年は母父ダンチヒ系のアースライズが6人気で3着。一昨年は母父がディンヒルのココロノアイが5人気で3着。ハービンジャーもディンヒル系種牡馬。

 今年出走を予定しているハービンジャー産駒はヴァフラームとレイホーロマンス。ヴァフラームは距離短縮。レイホーロマンスは距離延長。注目はレイホーロマンスの方。

 同馬の兄は7歳で重賞を勝利したスズカデヴィアス。古馬になって走る牝系。管理しているのはレイホーロマンス同様、橋田調教師。同調教師はハービンジャー産駒の牝馬ディアドラで秋華賞を優勝。ドバイターフも3着。

 ルネイションの母父はピヴォタル。ピヴォタルを母父に持つ馬は、重賞の場合「前走条件戦」の方が好成績。

 同種牡馬が母父の馬は、のべ8度重賞で馬券になっていますが、うち6度は「前走条件戦」かOP特別。単勝10倍以上で馬券になった2頭は、いずれも前走条件戦。

 単勝オッズ10倍以内の人気馬の成績も、前走は重賞ではない馬の方が高い信頼度。前走も重賞の馬は複勝率22%。すべて人気よりも走ったことはありません。一方、前走が条件戦の場合は43%。

 ハービンジャーとは対照的にピヴォタルは、前走までより強い相手と戦うペースチェンジを好む血統。ルネイションは前走まで条件戦を使われ続けていた馬。今回が狙い頃。

 仮にどちらも今回走らなくとも(笑)、今後も、このパターンで取捨を行う方針は変えません。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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