得意の好位抜け出し戦法でチャンス大と期待/エプソムC
◆マーメイドSは“本物”になったあの馬から流す
週末の「雨予報」が大きなポイントだったが、雨量は予測されたよりだいぶ少なくなる可能性が高くなった。多少の降雨はあっても、実質「良馬場」で行われそうに思える。先週まで超高速コンディションだったから、少々の雨はほとんど関係ないはずである。
人気の中心でも、前回より1キロ減の別定56で戦える4歳馬ダイワキャグニー(父キングカメハメハ)の信頼度は高い。前回の快勝を含め東京芝1800mは4戦【3-0-0-1】。着外は休み明けだった昨秋のGII毎日王冠の0秒2差の4着。初の古馬のトップクラス相手に、3歳馬が1分45秒8で小差4着なら、負けて評価が下がるどころかむしろ高まった。
4歳になって初の東京1800mが、休み明けだった前回のメイステークス。1分45秒6での完勝。注目したいのは、ここまでの1800mの4戦、一戦ごとに確実に走破タイムを短縮していること。もうひとつは、好位キープの正攻法で、先行馬の直線の乱れに乗じて自然に抜け出すような勝ち方だったが、休み明けの前回は珍しく出足一歩。中団より後方を進む展開になったが、馬群を割るように伸びての差し切り勝ちだった。確実にパワーアップしている。
今回の課題は、珍しく中2週の出走間隔で変にテンションが高くなり過ぎないか、くらいだろう。重馬場の経験なしも死角だったが、おそらく重の巧拙が問われるような渋馬場にはならない。
難しいハイペースになる組み合わせではなく、得意の好位抜け出し戦法でチャンス大と期待したい。
相手本線は、前回の新潟大賞典2000mでは流れに乗り遅れたうえ、直線は前にスペースが探せず、ほとんどレースをしていないハクサンルドルフと、ダイワキャグニーとともにわずか2頭しか出走していない4歳馬のもう1頭サトノアーサー。アデイインザライフが穴馬。
マーメイドSは、重馬場になると軽ハンデ馬が怖いが、そう馬場が悪くなるとは思えないので、晴雨にかかわらず本物になったキンショーユキヒメ流し。穴馬ヴァフラームを含め手広く流す。