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馬が身近なドイツで充実の乗馬体験!魅力たっぷりの経験に感謝!

  • 2018年06月12日(火) 18時00分

乗馬の本場ドイツで貴重な体験をしてきました!



ドイツでの馬術の身近さは、日本でいう草野球並み!?


 春のGI戦線も数々の名馬、素晴らしい名場面を残して、夏競馬へ突入。

 中でも今年のダービーで悲願を達成した福永騎手は、いろいろな伝説を競馬の歴史に深く刻んでくれたと思います。やっぱりすごいわ。改めてユーイチおめでとう!パチパチ!女の子誕生もおめでとう!女神さまがほほ笑んだんですね。

 先週は、東西でディープ産駒が重賞初制覇。エプソムカップ(GIII)のサトノアーサー号、マーメイドS(GIII)のアンドリエッテ号、おめでとうございます!

アンドリエッテの表彰式


 ドイツから朝帰りで阪神競馬場へ行き、サンクスホースデイズのお手伝いをしながらアンドリエッテ号の勝利を見たので、僕までふわふわしましたよ(笑)。混戦の中、ずっとインを突き直線で内から抜け出したときの一瞬の脚は、強い!

 他馬が動き出しても焦ることなく冷静にじっと我慢し、慌てず一気に内を突いた国分恭介騎手の勝負根性も見事!ずっと牧田厩舎の調教を手伝ったご褒美ですね。ロスが少なく馬の負担を少なくするためにもインで走りたいのですが、なかなかうまくいきませんよね。

国分恭介騎手ら


 牧田先生の恩師、5日に亡くなった中村好夫先生に対する思いが通じたのでしょうね。牧田先生のにっこり笑顔、何ともかわいいんですよね(先輩に失礼)。写真いっぱい撮らせてもらいました。

左が牧田和弥調教師


 サンクスホースデイズも開催日に行われたので、馬主の方をはじめファンの方や多くの人にお知らせできる機会になり、よかったです。

 騎手も参加のオークションもあり大好評で終わることができました。皆様ご協力ありがとうございました。

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 さてさて僕はドイツへ行ってきましたが、日本で騎乗してるのとは全く違い「なんだこの騎乗ぶりは…?」散々でした。

 騎乗したのは乗馬で最高の品種「オルデンブルグ」11歳の牝馬でした。軽くて…と言うより軽やかな動きでとってもきれいな表現をしてくれる最高の馬でした。名前もいい感じなんですよ。glamour号です。でも僕が跨ると左麻痺があるので右へ寄れてしまい、馬がかわいそうでした。「ごめんな」と言いながら騎乗していました。

パートナーのglamour号、かわいい牝馬です


 動きがきれいでスムーズなので息が合ったときは最高のパフォーマンスができ、ちょっとだけうれしかったです。

 馬に乗るための体幹ができていない、体力もないということで、ナショナルチームのトレーナーを呼んでいただき、レッスンを受けました。軸がしっかりしていないので脚を上げるとふらつき立ってられなかったり、手をまっすぐ上に上げると筋肉が硬直していて伸びないので体全体が傾いてしまう、等々。今頃…って感じですが、一つ一つジックリ取り組むいい機会になりました。

乗馬クラブ内で、チューブを使ってバランスを取っています


空中足踏み。1、2、1、2…


後ろの建物は覆馬場です


 そんな僕にずっと付き合ってくれた乗馬のトレーナーと、現地でサポートをしてくれた方に感謝でいっぱいです。

 僕の技術のなさはもちろん自覚していますが、ドイツという国は馬が生活の中でとっても身近な存在だと思いました。車で移動の時もずっと「牧場かな?」と思うほど放牧されていて、自由に馬が生活しているって感じでした。

自宅の横でゆったりと放牧される馬たち


 外乗も珍しくなく、馬を1頭だけ乗せるための馬運車もあちこちにありました。キャンピングカーや馬車も珍しくなかったですね。

 自宅の隣に馬房があったり、子供たちが厩舎へ来て馬に乗るのが娯楽のようになっていました。3歳の子供もいてびっくり!ポニーを上手く引いてるんですよ。僕が毎朝愛犬を連れて散歩しているような光景でした。

マンハイム競技場。馬と人と、犬も共存


 本格的な馬術をしたいという人たちは、日本の一般的な乗馬クラブのように、有名なトレーナーに馬の管理と調教をお願いし、レッスンも受けます。

 ドイツには州立の乗馬学校もあるそうです。初心者は学校の馬を借りて、馬場・障害・総合やインストラクターなど、いろいろな資格を取ることができるそうです。ドイツという国は馬術が身近なスポーツとして存在していて、うらやましいところでもあります。日本でいう草野球みたいですね。

さすが馬の街!あちこちに馬がいました


 厩舎もホテルのようにきれいで広くて立派でした。なんといっても馬房の広さに驚きでした。馬も広々ゆったり気持ちいいだろうなあ。

街角で見つけた馬。隣はなんと駐車場です


厩舎のオーナーの方と


 魅力たっぷりの経験ができたことに感謝です。実践につなげていけるよう頑張ります。また応援してください。

 課題いっぱいで帰国。自分のできないこと、できることの差がわからないのが僕の最悪の欠点です。

 そして、あの怖い事件のあった新幹線に乗っていたんです。僕の車両からは離れていたんですが、どさどさと人が流れてきて、何があったのか?新幹線が停止し動かない。やっと動き出し京都に着いたのが夜中の3時過ぎ。「在来線がないので始発までここで待ってください」と案内されたのが待合室。椅子を手繰り寄せうたたね。毛布もタオルも何にもない、これでいいのかな?

 母曰く。事件発生後すぐに駅に駆け付け事情を聴きに行ったが、JR東海の事件なので何の連絡も入っていないとのこと。「JRの対応もちょっと考えてほしいと思った」とつぶやくおかん。俺ってやっぱり強運やなと自負し無理矢理納得しましたが、ニュースを聞くと怖かったです。

***

 新馬の活躍もそろそろ…もう来年のダービーに向けて戦いが始まっているんですね。夏競馬からも目が離せなくなってきました。避暑地へも是非お出かけください。

つねかつこと常石勝義でした。

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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