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軽い路盤になった函館SS、芝1200の傾向

  • 2018年06月15日(金) 19時00分


◆末のスピードを発揮しやすくなった結果…

 芝1200mG1のコラムの度に書いてますが、この2年間芝1200mG1の勝ち馬はすべて父系がフォーティナイナー系。

 G1に限らず、1200m競走ではダービーを独占している父サンデーサイレンス系やキングマンボ系の優位性は薄らぎます。どちらかといえば、父サンデー系の期待値が高いほうが「特殊」とすらいえます。

 そして今週末から開幕する函館芝1200mは、特にここ2年は「父サンデー系」の期待値が高い「特殊」傾向を示しています。

 サンデー系のなかでも、芝1600m以下の勝ち星シェアが多い「Pサンデー系」は2016年以降の函館芝1200mでは単勝回収率が118%。複勝回収率100%。単勝20倍以上の人気薄は単勝回収率205%。複勝回収率147%(出走馬の全系統は亀谷ホームページの「スマート出馬表」で無料閲覧できます)。

 函館スプリントも2年連続でレコードが更新されたように、ここ2年の函館芝は明らかに路盤が変わっていて、末のスピードを発揮しやすくなりました。そのため父サンデー系の末脚のスピードが発揮しやすくなり、同時に「タメ」の要素で優位になる「短縮馬」(前走1300m以上に出走した馬)の成績も上昇。

 2016年の函館スプリントも1、2、3、5着は「短縮」で「サンデー系」が父か母父。昨年も1、3着馬は「短縮」で「サンデー系」が父か母父。

 タマモブリリアンは父がサンデーサイレンス系。前走芝1400m経験馬。近親のアースソニックは当レースの連対馬。芝1200m重賞勝ち馬。

 ヒルノデイバローも父がサンデー系で距離短縮馬。マンハッタンカフェ産駒は函館芝重賞は距離問わず強い種牡馬。短縮対応力も高く、サンデー系の中では芝1200m重賞も走りやすい種牡馬。

 ワンスインナムーンも短縮馬。母系にダンシングブレーヴ。スプリンターズSの時も書きましたが、短縮適性、期待値の高い種牡馬。前走、3走前は同馬以外の先行馬は総崩れ。厳しいペースへの耐性も高い血統。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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